【感想】ブルーアーカイブ「ON YOUR MARK @MILLENNIUM~キヴォトス晄輪大祭~」(2022.09.28-10.12)

仕事を人に振れず全てを一人で抱え込みがちなユウカのためにノアが采配をとる話。
園都市全体の合同体育祭を前日に控え開催校であるミレニアム学園は問題を抱えていた。
だが早瀬ユウカはこれを一人で解決しようとしたため、疲労が限界を迎えていた。
そんなユウカを見たノアはハーブティーでユウカを眠らせると自ら問題解決に乗り出す。
ノアは人望があり適材適所に仕事を依頼することができたので事なきを得たかに見えたのだが……
なんと体育祭そのものを嫌うスポーツアンチの勢力によって開催中止が目論まれていたのだ。
先生はそんな生徒の話もきちんと汲み取り競技に身体能力以外の要素も組み込み配慮を施す。
ノアに率いられた生徒達は突貫工事で準備を終え、無事に開会式を迎えることができた。

運動が苦手な生徒が多い理系の科学系学校において体育祭は死の行事に等しい

体育の授業は拷問である

園都市全体での体育祭を前日に控えるが、開催校のミレニアムサイエンススクールでは問題が発生しまくりであった。会計の早瀬ユウカはその問題を一人で全て解決しようとしたため、同僚の書記であるノアから配慮が施される。ノア曰く、よしんば問題を解決できたとしても、力を使い果たせば本番でユウカが楽しめないではないかと。ノアはハーブティーを使ってユウカを眠らせ、自ら指揮を執ることにしたのだ。

他人に仕事を振れないユウカとは異なり、ノアは他人を頼ることができ、人望もあったので皆は良く協力してくれた。機械の修理にはエンジニア部を頼り、システム防衛や情報系の仕事にはハッカー集団ヴェリタスの副部長チヒロに渡りを付けた。また筋トレ大好きトレーニング部には先生を30分生贄に差し出した。こうしてノアの手腕により全てが解決するかに見えた。

だが、ミレニアムの生徒には大会そのものに疑問を持つ生徒も少なくなく、反対運動をする過激派により暴動が発生してしまう。先生の手腕で鎮圧できたのだが、なぜ彼女たちは体育祭を嫌うのか。これを根本的に解決できなければ、問題は生じ続けるであろう。ここで彼女たちにより語られるのはスポーツに対する呪詛の念。スポーツには集団競技であろうと個人競技であろうと必ず順位が付き、運動が苦手な者は晒し者にされ白い目で見られる。集団競技で失敗すれば足を引っ張り迷惑をかけ、個人競技ではヘンテコなフォームが嘲笑されるのである。

サイエンススクールあるため学内は同類ばかりなので普段の体育の授業はさほど苦痛ではない。だが学園都市全体での体育祭ともなれば、中学時代に味わった苦い思い出を再体験することになるであろう。体育の授業の苦痛に耐えられない、運動が苦手な生徒達は、何としてでも体育祭の開催を中止させようとしたのである。これに対して先生が提案したのは、競技の中に身体能力が全てではない要素を取り入れるというもの。前日にそんなことが可能なのか!?と視聴者のツッコミはさておき、先生子飼いの生徒たちはその提案によく応え、突貫工事で改善策を実現する。

早瀬ユウカが起床したのは午前7時であり、慌てて現場へ駆けつけると、そこには全てを解決して眠るエンジニア部やヴェリタスの姿があった。ユウカは皆に感謝しながら、体育祭本番を迎えることとなる。

生徒みんなが楽しめる体育祭を
先生の提案によく応え、翌日が本番なのに突貫工事を行うノアたち
早瀬ユウカの罪悪感