【感想】ブルーアーカイブ「キヴォトス晄輪大祭・後日談」(2023.09.15-09.27)

後夜祭のキャンプファイヤーで美食研がバーベキューをしようとか言い出したため珍騒動となるエンド。
体育祭も無事に終了しお開きムード。後は後夜祭でフォークダンスを踊って締めとなるのだが……
美食研究会がフォークダンスはポークダンスで豚の丸焼きだからタコを焼いてタコダンスを踊るとか言い出しさぁ大変!
兎小隊・ゲヘナ風紀委員会・ミレニアム理工組・合同医療チームがそれぞれBBQに参加することになり超ハジケ祭り。
それを見た実行委員会が大わらわとなり「Unwelcome School」が流れてオチとなる。
だがノアにより何にでも楽しさを見い出せると諭されたハスミはこの珍騒動にも前向きに対処できるであろうと示唆された。

後日談01_美食研究会編

後夜祭のキャンプファイヤーでタコを焼いて蛸踊りをしようとする美食研

全ての元凶。当初はリレーで活躍し勝利をもたらしたジュンコに対してハルナが感想を聞くというスタイルを取りイイハナシダナー的な雰囲気が漂う。ハルナの問いに対しジュンコは体育祭でも「いつも」と変わらぬドンチャン騒ぎであり「いつも」と変わらなかったからこそ楽しかったと述べる。これを聞いたハルナはご飯やみそ汁を例に「いつも」の尊さを説くのである。だがここから話が急展開。後夜祭のキャンプファイヤーフォークダンスを踊るという話題になるのだが、フォークダンスはポークダンスであるとアカリがイズミにジョークを言い、これにハルナが悪乗りしたことから、イズミはタコを焼いて蛸ダンスを踊ろうとか言い出し、美食研究会は新たな美食を求めてキャンプファイヤーに乗り込んでいく!
 

後日談02_兎小隊編

BBQのオコボレを狙おうとする兎小隊

体育祭では1勝もできなかった兎小隊。だが治安を守るという一番のミッションはクリアすることができ、一同は達成感を覚える。ミユが今回の任務は楽しかったと述べ、自分の不謹慎な発言を自虐するのだが、兎小隊はそれに賛同。記録には残らなくとも自分たちの活動は誰かの記憶(先生の事だろ?)には残るだろうとミヤコがまとめイイハナシダナーとなる。だがお腹の音が鳴り響いたことで祭りの後のセンチメンタルな雰囲気は一転。任務で忙しく何も食べておらず空腹であったことに気付く。美食研究会がキャンプファイヤーでBBQをしようとしている話を聞きつけ、治安活動もといおこぼれを頂戴しにキャンプファイヤー会場へ急ぐこととなった。
 

後日談03_ゲヘナ学園・風紀委員会編

アコの変化を喜ぶヒナ

アコヒナ。体育祭開催中、離席してしまい合同医療本部にいたヒナ。ヒナは代わりに仕事をしてくれたアコに詫びると共に労うのだが、そこでヒナはアコの変化に驚くことになる。従来のアコは仕事を他者に割り振らず自分一人で抱え込んでいたのだが、アコは他者に対して仕事を割り振ることを覚えていたのだ。仕事が出来る人ほど、自分でやった方が速いと仕事を抱え込みがち。だがそれはシングルタスクの時の速さであり、多くの仕事を同時並行的にいくつもこなすことなどできず、結局は破裂してしまうのだ。ある意味それはヒナ自身にも当てはまることだったのだろうが、アコが他者に対して信頼を示せるようになったことをヒナは嬉しく思うのであった。ヒナは自分がアコに慕われているということに自覚的であり、ご褒美としてアコをキャンプファイヤーに誘う。
 

後日談04_ミレニアム理工系編

魅力的にデブ肉を描いたことで歴史的意義のあるブルアカ

制作陣はプレイヤーたちがぽっちゃり系駄肉を許容、いや喜んで受け容れていることを認識してしますよという話。ノベルゲーのヒロインの立ち絵は一様にスタイルが良いことが多くネタキャラ以外ウエストがデブになることはない。だがブルアカの新規性の一つにデブキャラを容認し、そのだらしない腹肉を魅力的に描いたことが挙げられる。特にチア衣装においてはミニスカの上にのったコトリの贅肉が話題となった。後日談ではウタハがチヒロにチアコスを提案し、渋るチヒロに対して腹肉を気にしているのだろうけど先生(プレイヤ)はデブでも気にしないとメタ的発言が繰り出されるのであった。
 

後日談05_合同医療チーム編

図星を突かれたセリナがキャンプファイヤーで誤魔化そうとする

セナセリナ。普段はあまり仲がよろしくないゲヘナとトリニティだが、医療に対立はない国境なき医師団エンド……となると思っていた時期が私にもありました。一人でも多くの患者を救うためには、皆で協力をすることが必要であることが説かれていたのだが、途中から話は急転。セナがトリニティに偏見を持っていたと詫びるのであるが、そえれが偏見ではなく事実であり、セリナは図星を突かれて何とか誤魔化そうとするのであった。特にセナがセリナの神業(どこからともなく現われ対処をして去っていく)に言及するとセリナはあからさまに誤魔化し、セナをキャンプファイヤーへと誘う。こうして皆が後夜祭に集うことになるのだ!
 

後日談06_実行委員会編

楽しむことは悪い事であると自罰的になるハスミ

生塩ノアエンド。全てはノアの手のひらの上。実行委員会として事務を頑張ってきたハスミと現場に出ていたノアが邂逅する。ハスミの苦労をねぎらうノアだが、ハスミの身を削るような献身に対して、その奉仕性をパラダイムシフトさせる。ハスミは自分が競技に参加し楽しんでしまうと他の人が自分の分の仕事をしなければならなくなると述べ、最後のリレー以外には参加しなかった。自分が楽しめば誰かが楽しめなくなるという強い自罰意識を持っていたのである。そんなハスミのストイックさを見たノアは、楽しむことが悪い事であるかのように捉えるハスミを婉曲的な方法で諭すのだ。仕事や運営だって楽しむことが出来るし、何にでも楽しみは見出すことができる。ノアは楽しんで現場管理をやったが、私が楽しんでやった現場であなたはリレーで楽しめなかったかと。敏いハスミはノアが言いたいことを即座に理解し、楽しむことは悪い事ではないと知る。そして体育祭は終わってしまったが、まだまだ後夜祭が残っている。美食研がキャンプファイヤーでバーベキューをしようとしている報告がもたらされ、大わらわとなるが、ノアの助言を受けたならハスミもこの珍騒動に楽しさを見い出せるであろうと「Unwelcome School」が流れてオチとなる。

ハスミにどんなことにでも楽しみは見出させるはずだと説くノア