【感想】星屑テレパス6話「雷門瞬さん、海果に自己の技術を褒められて承認欲求をくすぐられ、彼女への精神的依存度を深めていく」

今回は雷門マタタキさんが火薬ロケット製作の指導を行い、科学技術高校をライバル視するようになる話。
ロケットを飛ばすにはカネと技術が必要であるため部費と顧問を獲得するために申請書を提出した。
しかし活動実績が足りないということで同好会どまりとなり顧問も現代文担当の担任がつくこととなった。
この結果に不満を抱き口さがない発言をするマタタキだが海果はこれから活動実績を上げて行けば良いと肯定。
今まで根暗陰キャコミュ障ぼっちであり自分の主張などできなかった海果の精神的成長にきゅんきゅん来る。
またマタタキは火薬ロケット製作指導において海果から尊敬の眼差しを受けたことで承認欲求が刺激される。
こうしてマタタキは海果に慕われることが快感になりつつあり科学技術高校の部長には嫉妬の念を抱く。
海果が科学技術高校のロケット打ち上げに憧れるとマタタキは次の大会でのロケット対決を挑むのであった。

【目次】

同好会結成!さっそく火薬ロケット作り!

海果に尊敬の眼差しを向けられ承認欲求を擽られ快楽を得るマタタキ

シナリオを転がす役割を担うのが雷門マタタキさん。彼女の提案で、次に何をすればよいのかという目的が提示されていく。今回は彼女により、2つのシナリオが展開された。それが「火薬ロケット製作」と「ライバルの設定によるロケット大会への参加」である。

まず「火薬ロケット製作」。ロケット製作にはカネが必要であるため、活動費を獲得するため部活の創設を試みていたが、その結果がついに発表される。だが部活として認可はされず同好会どまりであり、部費も部室も技術指導者も得られなかった。担任教員に対して憤慨するマタタキだが、リーダーとなった小ノ星海果は前向きにとらえる。これから活動実績を積んで部への昇格を目指そうと提案するのだ。これまで根暗陰キャコミュ障ぼっちであり、事態を前向きに捉えることなどできず、自己主張にも乏しかった海果の成長に思わずハッとさせられるのであった。

結局部費は担任が自腹を切って3000円が与えられ部室は灯台の地下部屋を使うこととなった(指導者は文脈的にマタタキの父親がすることになりそう)。マタタキはツッコミ役を兼ねているので、灯台の土地所有や使用権限、通電について視聴者が思いつくような疑問を抱かせるのだが、ファンタジーにリアリティなど求めてはいけないのであろう。

そんなことより重要なのは、マタタキが承認欲求を擽られる場面。同好会としての初めての活動は、火薬ロケット製作となりマタタキがイニシアチブを取り作り方を教えていく。瞬時に理解できる遥乃とは異なり、海果はぎこちないながらも一から丁寧に技術を貪欲に学んでいく。海果はマタタキに尊敬の眼差しを向けるのであるが、これまで自分の話を周囲に受け容れられず小馬鹿にされてきたマタタキにとって、かけがえのない成功体験となるのであった。マタタキは海果に求められることに対して快楽を得るようになっていくのだ。

海果の精神的成長に感激する教員
NHK教育のようにレクチャー場面もちゃんとあるの好き

 

科学技術高校登場!次なる目的はロケット大会での対決!

海果にロケットの知識を教えることで快楽を得るマタタキ

以上のようにマタタキは海果によって快楽を得たわけだが、それが次第に依存に変わっていく。まるで薬物中毒のようであった。海果への依存が明らかになるのが2つ目のシナリオの「ライバルの設定によるロケット大会への参加」である。海果は同好会活動の一環としてロケットフェスティバルの見学を提案、顧問に引率されて見に行くことになる。そこで遭遇したのが、ペットボトル集めの際に知己を得たお姉さんであった。

彼女は残念美人として設定され日常生活破綻系少女として描かれるのだが、ロケット知識は豊富で技術も確かだったのである。さらに彼女は科学技術高校におけるロケット部の部長であることも判明する。マタタキは海果にロケットのことを教えることで快感を得ていたのだが、自分よりも詳しい人物が現われて解説役を奪われ、海果もまた強い関心を抱いたことで、激しい嫉妬の念に駆られていく。しかもロケットフェスティバルの目玉となるロケット打ち上げの当事者であり、大会でも優勝していると来たもんだ。

これにより火が付いたマタタキは、科学技術高校部長にライバル心を抱いていく。そして次の大会での対決を申し込むのであった。こうしてマタタキを軸にしてシナリオが動いていき、次の目標が設定された。マタタキは海果と明内ユウのおでこぱしーに対しても嫉妬を抱いて気にしているような描写も散見されている。現段階ではロケット技術の指導役としてしか海果と関係性を構築できないマタタキが、どのようにしてその間柄を深めていくのかが気になるところ!

科学技術高校の部長に海果への解説役を取られると嫉妬するマタタキ
科学技術高校のロケットメンバーの皆さん
次の大会でロケット対決を申し込むマタタキ

星屑テレパス感想まとめ