お兄ちゃんはおしまい! 第7話「まひろとロールプレイ」の感想・レビュー

定期試験・新作ゲーム・調理実習を通してまひろが友愛や姉妹愛を深めていく話。
2周目の中学生活かつ中1の範囲なので定期試験で無双できるかと思うまひろ。
だがほぼ無勉強で臨んだ試験の結果はボロボロであり悲惨な状況であった。
しかし友達たちは嘲笑などせず温かく接してくれてまひろは勉学への意欲を取り戻す。
新作ゲームでは新たに男子と友情を育み、尚且つその容姿により男子からモテ始める。
調理実習では愛情を隠し味と助言を受けみはりの事を思い浮かべてクッキーを作る。
紅茶クッキーにしたのもみはりが好きだから。みはりは兄に対する愛情をさらに深める。

定期試験と仲間からの承認

定式試験で失敗しても仲間から受け入れられ無理して気張る必要は無いと悟るまひろ
  • 定期試験で育む仲間からの承認
    • もみじと数学の宿題をするまひろだが、2周目の中学でありしかも中1なので瞬時に終わる。これは定期試験も無双できると無勉強で突入した結果、数学は途中で寝てしまい、他の教科は内容を忘れており撃沈した。こうして赤点になり補習となってしまうまひろだが……。ここでのポイントは周囲が温かく受け入れてくれたということ。これまでの過去回想では、まひろは天才のみはりを強烈に意識しており、自分を認めてもらうためにもテストで良い点を取らねばならなかったのであろう。だが2周目では、みはりの妹だからといって良い点を取ることなど強いられておらず、皆がまひろとして接してくれるのである。こうして気張る必要など無いことを悟ったまひろは自ずから勉強をするようになる。認めてもらうための手段として勉強するという状態から解放されたことに今回の意義があった。
承認のためではなく、自発的に勉強するようになったまひろ

 

思春期時代に気さくに男子と話してくれる女子は神

新作ゲームの話を男子と語り合うまひろ
  • 新作ゲームで男子たちと盛り上がり思慕される
    • 新作ゲームの発売でウキウキになるまひろ。だが女子の友達たちは誰も興味を持っていなかった。困り果てるまひろだが、仲間たちは自由にゲームのこととかも話して良いと受け入れてくれる。まひろも言っているがすごく包容力があり、無理して流行の話題とかテレビとか芸能人とかについて話さなくて良いからどんなに過ごしやすいことだろうか。こうして心地よく過ごす一方で、やはりゲームの内容についても話したい。男子たちがゲームの話をしているところを聞きつけると、まひろもその中に入っていき、存分に語るのであった。男子たちは可愛い女の子が自分たちとゲームのことで盛り上がってくれて、まひろへの好感度を爆上げさせていく。調子に乗ったまひろはシリーズで何が好きかを訊ねてしまい、その作品がまだ生まれる前であったと返されたため、ショックを受けるのであった。だが男子からまひろは思慕の対象となっていき、ラピュタでいうところの「イイ……」を発生させるのであった。これもまたオタクに優しい女子のパターンの一種か。
まひろ、男子たちの神となりラピュタ状態となる

 

みはりが兄に愛情を持っているだけでなく、まひろもまた妹に対して愛情を持っているの

まひろが照れくさそうにクッキーを渡す場面
  • 調理実習でみはりのためにクッキーを作り兄妹愛/姉妹愛が深まる
    • みんな大好き調理実習。今回はクッキーを作ることになるが、料理好きなみよちゃんは作るのが好きなだけで腕前はヘタクソであった。そのためまひろともみじは事前に練習をしておくこととし、かえでに指導を請うことになる。家で油断していたかえでは無防備な格好を晒してしまうものの、クッキー指導では女子力の高さを示す。かえで曰く、食べてくれる人を想って愛情を込めるのだと。ここで語られることとなるのが、みはりの兄への愛情。みはりも中学時代にかえでからクッキーの作り方を教わっており、みはりは料理に兄への想いを込めて作っていたのだと知る。そしてさらに、まひろたちはクッキーにアレンジを加えて紅茶のクッキーを作るのだが、それはみはりが紅茶好きだったからであった。まひろはみはりのことを思いながら愛情を込めてクッキーを作っていたのである。まひろがこのクッキーをみはりにあげる時のやりとりがまた秀逸である。みはりは兄が自分の好きな物(紅茶)を覚えてくれていたこともあり、歓喜に溢れる。こうしてみはりはまひろに対し、さらに愛情を深めるのであった。
ここのまひろが赤くなるところいいよね
足をパタパタさせ、涙ぐみながらクッキーを食べるみはり
7話アイキャッチ
7話エンドカードと次回予告

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