風林火山 第33回「勘助捕わる」 の感想

今回は捕らわれていた勘助が解放されるまでのおはなし。
鉄砲を百丁揃えるまで幽閉の身となり、既に正体も見破られた山本勘助坂戸城主:長尾政景との戦に鉄砲を使うからという名目なので、その戦までに百丁揃わないと勘助の命はない。武田方では、晴信ママンが板垣・甘利の代わりになるのは勘助ちんしかいないとの説教や、諏訪の由布姫の主従関係パワーにより勘助救出の兆候をみせる。最近は執事モノなお嬢さまが大流行。主従関係のうちに、性欲的な情交を超えた人間としての関わりを描き出しておりますが、この大河ドラマにおける勘助と由布姫の間柄もその一形態。由布姫をカリスマ的存在まで昇華し、己の人生の崇拝対象として一身を捧げる決意をした勘助の描写からでもその関係性が窺われるね。人間の存在意義の肯定として異性との情交をあげる場合が多いが、主従関係という義務と規律のうちに己の価値観を見出していくところが、隷属としての人間本能の遺伝子に組み込まれているんよ。処刑に当たって親方さまである晴信よりも由布姫を思い浮かべる勘助に涙がそそる。


結局、謙信と長尾政景は和睦し、謙信の姉が政景に嫁ぐ。「あはは、もう鉄砲いらねーじゃん」⇒あわや勘助処刑という流れに。謙信から「多くを望むから戦が起こるんだぜ?」と説教を受けるが、勘助は人の醜さまで含めて好きと返す。神仏に祈らず、由布姫を信じきった勘助のもとに、やっとこさ鉄砲が百丁届けられ勘助は釈放される。そこで初めて親方さまのことを思い出す勘助であった。





この暑い中東京なんていけないので、人のレポ見て、勝手にコミケに行った気になってみる。
いやらしいを、ひろめたい - C72レポート - - sixtysevenの日記