true tears 第4話「はい、ぱちぱちってして」 の感想・レビュー

今回は眞一郎の失恋話。
勝手に舞い上がって砕け散ったオトコを癒すのは乃絵か愛子か?
でもホントウは眞一郎の行動もあながち間違ってなかったんだよなぁ。


両親を亡くしてから暗く俯きがちになってしまった比呂美を救うのは俺だぜ!!と息巻いていた眞一郎。だが、比呂美は学校では普通に笑うし、高校生活も充実していた。しかもちゃんと好きなオトコが存在し、ココロ時めく花の十代。眞一郎くん涙目。空回りしていた分、反動も大きいの。お姫様を守るナイトに存在意義を見出そうとしていた眞一郎は放心状態に陥ってしまう。そんな眞一郎を元気付けようとする存在がいた。幼少のみぎりより眞一郎の傍に居過ぎたためout of 眼中になってしまった愛子ちん。比呂美を逃がしフリーになった彼を射止める最大のチャンス!?元気付けるためにショッピングモールを引きずり回す。二人で洋服選びデートをするが彼の心は上の空、関心事は比呂美ちん。ついつい比呂美が着ていた洋服を手に取ってみちゃうの。しかも愛ちゃんそれ買ってるし。「お姉ちゃん心配になっちゃう☆」と眞一郎を元気付けようと励ますが、その内容は自分に言い聞かせようとしているものばかり。思い人を諦めるために時間がある云々とフォローをしていますが、どうみても眞一郎を吹っ切れていません。そんな愛子に眞一郎は「だれがオトコを紹介してやったと思ってんだぁ」と傷口に塩を塗りたくる。愛子は自分では眞一郎の支えになれずショック。



眞一郎と比呂美はお互いにわだかまりを抱きながら、一つ屋根の下に住んでいるのでエンカウント率高し。むしろ比呂美の方が故意に出現率上げてる?眞一郎が失恋のショックで比呂美を無意識に避けていることを敏感に感じ取り、本人に向かって「避けてる?」と直球勝負。オイオイ、惚れてたオンナが自分以外のオトコを好きなことが判明したなら普通避けるようになっちまうだろ?そんな彼女の言動を純情高校生はいなせない。心では言っちゃダメだと思いつつもついついオンナを傷つけるコトバを投げちゃうの。「蛍川の4番に近づきたいが故に乃絵と友達になろうとし、その仲介を私に頼むなんてあんまりにも酷いんじゃアリマセンカ。私は貴女のオトコに近づくための踏み台ですかそうですか。それってズルイと思いマセンカ。」というような趣旨のコトバを吐いてしまうの。嗚呼ホントウは比呂美ちんは眞一郎のことが好きなのよ。そんなこと言われたら涙がでちゃう、だって女の子だもん。自分の八つ当たりで惚れてた女を泣かせてしまったことに気づき眞一郎きゅん自己嫌悪。未だに親に反抗期な自分も認めることができず、ベッドで煩悶に苦しむ。



そんな眞一郎の救いの女神となるのが石動乃絵の存在。煩悶に苦しむ眞一郎の涙を汚いと見なし、清めてあげちゃう「はい、パチパチってして」。彼女の理想像は「気高く、常に向上心を持ち、ひたむきに上を目指す真摯な姿」。上を目指すなら何物も犠牲にしてもかまわないその姿こそが乃絵の心象風景。彼女が目指すその理由を聞かされた眞一郎は、ただの不思議っ娘だと思っていた彼女が輝いて見えるようになる。彼女がその理由を語るには過去を省みる必要がある。乃絵のお婆さまがご臨終なさる時、泣き虫乃絵にこう言った。お迎えの際には乃絵の涙を天空に持って行ってあげるのだと。おばあちゃん大好きっ子だった乃絵はそれ以来泣けなくなってしまったの。死を乗り越えた今だからこそ、涙を流したくなる時もある。そんな時に泣けないのは辛いことだわ。涙を取り戻すために必要なのは貴方よ!!眞一郎!!乃絵の過去を知り自分が腐っていたことに気づいた眞一郎はもう一度立ち上がる決意をする。傷つき倒れることも厭わない、何度だって立ち上がっていいんだ!!比呂美を吹っ切れるかどうかは分からんが、雄たけび咆哮張り上げていざいざ進めや青春群像編。



眞一郎の力になるのは、乃絵のほんの一言「真心の想像力」。ちょっとした出来事がきっかけで、自分でも比呂美の力になれることがあるんだということに気づく。そこへ現れるのは蛍川の4番:乃絵のお兄ちゃん。今までどこか逝っちゃってた可愛い妹が嬉しそうにオトコの話をするのを聞き、彼なら乃絵に変化をもたらすのかもしれないと接触してくる。出会い早々いくつもコトバを交わさずに「乃絵と付き合ってやってくれ」とのこと。そこで眞一郎の灰色の脳細胞がかつてないスピードで回転した。俺が乃絵と付き合う代償として、こいつに比呂美が付き合うようにすればいいんじゃね?好いた男と付き合えればきっと比呂美に笑顔が見えるようになるに相違あるまいて。愛する女の笑顔の為に自分以外の男を紹介してやる俺ってばなんという「真心の想像力」を持っているんだ!!もうやめて、貴方のその行動はまた空回りよ!!嗚呼、眞一郎は比呂美の本心をも知らず、乃絵の兄貴と比呂美のラヴラヴ大作戦を展開してしまうのか?次回「おせっかいな男の子ってバカみたい」。

他の方々の感想

2008-01-27

前回おんぶした時に乃絵が妙に軽いと言ってたこと、乃絵兄がヘルメットのヒモの弛みを気にしていたこと、乃絵兄が眞一郎に乃絵と付き合ってくれと頼んだこと。乃絵は涙を流せなくなった事をきっかけに何らかの病気にかかってしまっていて、日に日に痩せてるっぽい?乃絵が長く生きられないことを知ってるから、兄は眞一郎にお願いした??眞一郎のポエムに出てきた羽を生やした乃絵の姿もあって、乃絵がだんだん「AIR」の観鈴っぽく思えてきた。