木漏れ日の並木道 姫乃シナリオの感想・レビュー

学生結婚で、病弱な女を孕ませて、娘の命と引き換えに死なせてしまい、それにもかかわらず新たな女との恋愛を描いた作品ですよ。死んでしまった愛する人の幻影をどのように乗り越えるかがテーマとなっているのだが、数多のシナリオで子供と引き換えにヒロイン死亡エンドを迎えているこの身としては、設定的に複雑な感情を抱くよ。

 

主人公は医学部に学ぶ青年。もともとは法学部だったが、妻を病気で亡くし、その病気から患者さんを救うために転部。医学部ってお金かかるし、妻が病死したぐらいでホイホイ編入とか幻想世界だろ。法学部をおさめてからならまだしも、バイトもせず仕送りの身で3歳児を育てながら、のうのうと親の金で暮らしております。法学部に入った自分の意思はないのか!!と突っ込みどころは置いておくとして、もともとの妻は病弱でいつ死ぬか分からず、相手先の実家も持て余していたところへ、将来有望な実家が医者の青年が転がり込んできて孫まで作ってくれたのだから、養育費とかかなりの援助をしているんでしょうね。何回か妻の実家に遊びに行く描写がありますが、娘を養女にしたいと提案されます。

 

で、姫乃シナリオは「結婚を約束した幼馴染」のパターン。姫乃は青年が借りているアパートの管理人の娘で青年とは幼馴染。さらには娘の保育園の先生。幼少の頃から、ずっと青年に惚れており、その気持ちは変わるどころかますます強くなっていく。妻の幻影に苛まされる青年は周囲から新たな女を作らないのはもったいないよといわれることもあり、死者に縛られることに重荷を感じ始める。そんな青年が弱っているところへ、姫乃はつけこんじゃうの。性的欲望の捌け口にされてもいいし、一時だけの女でも良い。それでもいいから青年の傍にいたいのと、青年にまとわりつく。青年は流されるままに膣出ししまくり、孕ませてしまう。姫乃は青年の足枷になりたくないとその事実をひたかくしにする。そこへ事故が起こりますよ。青年の娘をかばって姫乃が重態に。そこで初めて妊娠が発覚し、忘却主人公の過去回想「そういえば結婚の約束をしていた」が発動。死者の幻影を振り払い、亡き妻より生きてる女だよな、ということで結婚エンド。

 

娘がいるのに働きもせず大学生やってて、さらには肉慾に駆られ、娘の保育園の先生を孕ませるって話さ。