星織ユメミライ消化試合(透子・夏希・真里花)

リア充成功譚。ひたすらリア充が社会的成功を収めていく姿を描く。
学生編ではヒロインが抱えている悩みや問題も割と呆気なく解決!
社会人編では成功するまでのな専門的な背景描写が薄っぺらく味気なく感じる。
登場人物の人格の掘り下げや煩悶が少ないのでイマイチ愛着を持てなかった。
デフォルメされたちびキャラが可愛かったのが救い。
多分リア充に共感できる人はこの作品を楽しめるんだろうなぁと思います。

雪村透子(三無主義・夢がない少女が人生に目的意識を見出す・ただし男のため)


雪村透子は三無主義の女の子。無気力・無関心・無感動を地でいっており、学業や学園生活もサボタージュし、一時しのぎの刹那的な快楽に甘んじていました。透子が日常を無気力に生きるのはどのような原因があるのでしょうか?その理由は透子の家庭環境が転勤族であることに起因していました。透子は引っ越しを繰り返すうちに新たな交友関係を築くことが馬鹿馬鹿しく感じるようになり、日常が色あせていったのです。そんな透子に学園生活の楽しさを教えてあげればフラグは成立さ。主人公くんに恋心を抱く透子でしたが、再び引っ越しが決まり、夏休み明けには学園を去らねばならなくなりました。そこで主人公くんは一計を案じ、文化祭の出し物を出展するクラスやサークルの代表から透子へのメッセージを貰い、七夕飾りにすることを提案実行します。その飾りを見た透子は人との繋がりの暖かみを知り、親にワガママを言って引っ越しについて行かず祖父母の実家に留まることにしたのでした。ここでは人との繋がりがあまりにも強調されすぎており鼻白むこと限りなし。社会人編においては透子は男のために人生を選ぶ。当初は旅行代理店に就職が決まっていたが、建築士を目指す主人公くんの力になりたいとインテリアコーディネーターの資格を目指すことになった透子の様子が描かれます。しかしながらインテリアコーディネーターに関する描写が殆ど行われないので、作中でどれだけ透子が努力をしているとか書かれても全然説得力がありません。最後は結婚エンド。目的意識のなかった少女が男のために人生を捧げられて良かったねと終わります。

瀬川夏希(カメラ)

瀬川夏希はカメラ娘。明るくハイテンションで男子みたいなノリのがさつな少女です。写真を取るという目的の為なら他人の迷惑をかえりみないという強引な性格。夏希シナリオでテーマとなるのは卒業アルバム。卒アル用文化祭の写真担当係となった夏希とそれをサポートする主人公くんという関係でフラグを構築していきます。カメラ少女ならカメラ少女なりにもっとカメラについて熱く描写して欲しいところですが如何せんキャラクター設定が先に来ており、カメラ愛が全然感じられなくて残念に思います。カメラモノならば『恋ではなく』くらいカメラについて語って欲しいところ。学園生活編では他のヒロインと絡めるために自然科学部の魚の写真と天文部の星の写真を夏希が担当するという流れになります。夏希シナリオよりも星座のエロネタ小話の方が面白かったのは私だけではないはず。社会人編では大学生活も就職活動もカットされ初めから結婚済みなおかつ社会人2年目からスタート。人が見て笑顔になる写真を撮りたいと願う夏希の様子が描かれていきます。そして、ここで卒アルの仕掛けが読者に提示されます。夏希が作った卒アルには空白のページが設置されており、その空間は同窓会で撮った写真を貼り付けるためのスペースなんだとか。そのため同窓会しようぜ!!と展開になります。過去を振り返る卒アルではなく未来に繋がっていく卒アルだよぉとかいう美談が語られ、最後にはサプライズイベントとして主人公くんと夏希の結婚式が行われて、ハッピーエンド。まぁ卒アルを懐かしんで見られるのなんてまさにリア充

星座のエロねた小話まとめ
  • 女神アフロディーテ
    • アフロディーテは愛欲の女神とも言われており、鍛冶の神ヘパイストスと結婚した後も、父親の違う子どもをたくさん生んだ。セックスが大好き。またアフロディーテは泡から生まれたとされているが、この泡とは、神々の父クロノスが、父親のウラノスを殺し、海に投げ捨てたウラノスの男性器にまとわりついた泡のこと。すなわち、アフロディーテの父親は、ペニスである。放漫な妻の浮気に怒ったヘパイストスは、特性の網を作り、ベッドに仕掛けた。ヘパイストスが仕事に出かけると、案の定アフロディーテは軍神アレスを家に招き入れる。二人がベッドでセックスを始めると、その途端、ヘパイストスの網が二人を捕らえる。妻の浮気現場を押さえたヘパイストスは、偶然通りかかった伝令の神ヘルメスに二人の浮気現場を見させる。ヘルメスは瞬く間にオリュンポス中を駆け巡って触れ回り、オリュンポス十二神をヘパイストスの家に連れてくる。こうしてアフロディーテとアレスの不倫セックスは、十二神全員に公開されてしまったのだった。
  • 盲目の預言者テイレシアース
    • ある日、テイレシアースは山の中でセックスしているヘビを見つけ、棒で打って邪魔をする。するとテイレシアースの身体は男性から女性になってしまう。その後、テイレシアースは女性として暮らし、男性とのセックスも経験する。数年後、テイレシアースは再びヘビのセックスを見かけ、また棒で打って邪魔をする。すると今度は、テイレシアースの身体は女性から男性へと戻ってしまった。ある時、ゼウスとその妻ヘラが、男女の性感の差について、話していた。ゼウスは女の方が感性が大きいと主張し、ヘラは男の方が絶対に気持ちいいと主張して言い争いになる。二人はテイレシアースに意見を求める。テイレシアースは“男を1とすれば女はその10倍気持ちいい。自分で経験したから分かる!”と答えるこれに怒ったヘラはテイレシアースの目を見えなくしてしまう。これを哀れに思ったゼウスは、彼に予言の能力を与える。盲目の予言者の誕生である。

篠崎真里花(真里花パパからの承認)

義父からの承認がテーマ。篠崎真里花は主人公くんの幼馴染み。幼少期に喘息でろくに学校にも通えなかったという病弱設定です。家が近所であった主人公くんは放課後プリント類などをもってお見舞いにいく毎日。喘息に苦しむ真里花の姿は幼少期の主人公くんの憐憫を誘います。また真里花にとっては主人公くんの存在だけが学校と外の世界と繋がる唯一の架け橋となっており好感度がマックス状態になっていきます。主人公くんが引っ越してからも年賀状などのやりとりは続き、その絆は絶えていませんでした。主人公くんの帰郷後、地元には健康になった真里花の姿が。学園生活編では真里花と二人三脚で文化祭の出し物「天体水族館」の作成を頑張っていきます。好感度マックス状態のヒロインにおいては、如何にして物語を動かすかの原動力となるテーマが注目されます。真里花シナリオでは真里花パパ、すなわち主人公くんの義父が良い味を出しています。この義父に認められることが真里花シナリオのテーマとなっているのですね。そんなわけで苦難を乗り越え完成させた「天体水族館」で真里花パパに交際を認められ、社会人編では一級建築士の資格をゲットしたことを契機についに結婚を許されます。真里花パパとサシで飲みながらアルバムを見つつ、父としてどんな気持ちだったのかを説教されるところが一番の見どころです。結婚式では典型的な日本人の式典の様子として花嫁による両親への手紙(笑)が読み上げられます。結婚式が一つの区切りとなっており、以降は子作りへの道をひた走ります。子どもを作るために孕ませくろすを頑張り、妊娠してからは腹ボテセクロスに熱を上げます。そしてついに出産を迎え赤ん坊を手に抱くのでした。幼少期の頃は病弱でいろいろなことが出来なかった真里花が、一つ一つ出来ることを増やしていき、ついには子どもまで作って感動のエンドを迎えましたとさ。