スマガ Kusakabe Funny Story「SWEET MEMORY GOES ON」の感想・レビュー

前世の記憶を持ったままで対等な恋愛が出来るか!?というおはなし。
最終手段としては、記憶忘却の列車に乗り、全てを打っ棄っるという展開。
そして何より、沖ルートであれだけ特訓して二人のフラグ構築のための最大イベントとなった「猫耳メイドde猫語をにゃんにゃん」イベントが発動していないのに普通に猫語をしゃべってる沖に泣いた。主人公いなくても普通に喋ってんじゃねえかよ!!


日下部シナリオでは、Funnyと銘打っているように、まさに面白おかしい話だ。しかもヒロインが特殊性癖を見せ付ける難易度の高いシナリオとなっております。ヒロインの日下部は非公式新聞部(実質は漫画研究部)の棟梁であり、世界観の秘密を解き明かすことが行動原理であった。しかし、主人公の登場により彼女の行動原理が変容していく。もともと日下部がセカイの秘密を解き明かすことを行動原理にしていたのは、天涯孤独であり、その原因を探っていたからであった。主人公の存在により孤独では無くなった日下部にとって世界観の秘密などどうでもよくなり、主題は主人公との恋愛にすげ変わっていく。そんな日下部が主人公の秘密「前世の記憶保持」能力者であることを知り思い悩むようになる。つまり、現在の自分は主人公きゅんにとって何人目、何回目の攻略対象ヒロインであるのだろうかと。その思いを気にする日下部ちんを救うにはどうすればいいの?だったら二人で記憶喪失になっちゃえばいいじゃない?沖ルートで明かされたように、この物語の世界は全て川嶋有里の妄想が具現化。つまり、その認識の外に出てしまえば知覚されないようになってしまうということ。川嶋有里の認識下にある登場人物たちが如何に創造主に対して反逆し、乗り越えるかが、全体の主眼となっており、そのことで有里を救うという設定なのか?日下部シナリオでは、全てを投げ捨てて、有里の知覚外にでるという手段を提出した。