CLANNAD AFTER STORY 第7話「彼女の居場所」の感想・レビュー

今回のCLANNADは光の玉回収;聖母ゆきねぇ編(1)
聖母ゆきねぇは社会の掃き溜めを照らす唯一の希望。
家族の解体により底辺に佇む人々のセーフティーネットワークを形成だ。


ゆきねぇは使われなくなったものたちがぶち込まれる資料室を管理する影の帝王。行き場を喪ったものたちに価値を見出していく。その態度はモノだけではなくヒトでも同様なこと。社会に適応できず、行き場を喪った不良たちを纏め上げ、治安の悪化を防いでいた。そんなゆきねぇはいつしか聖母と崇められて、底辺'sのリーダー的存在となっていった。脚本の展開としては、児童が失踪した姉を探しにゆきねぇの下へ訪れることからおはなしが始まる。児童の姉(21)は家出ではなく独立と諭す春原が芽衣との一件で大いに成長している姿を見せるものの、やっぱり春原は春原で、ゆきねぇの兄と騙っちゃう。しかし、有名私立進学校に堂々と入ってくる不良とか(警備いねぇのかよ!?)、授業サボっただけで説教コースとかイマイチ良くつかめない学校観だよな。



姉を探す児童に付き合い、不良の溜まり場へと赴くゆきねぇ一行。春原がゆきねぇ兄を騙ったことにより不良紛争に巻き込まれるという伏線。ここまでの文脈と原作を鑑みれば兄貴は交通事故で入院じゃなくて死んでるよな?そして不良の溜まり場で、無事に姉と再会する児童。とってつけたかのように家庭環境の不和の話が出てきて、このあとの朋也と父親の対立と和解を強調する。朋也が家族の崩壊と不良の関係の例に挙げていたのは智代だろう。家族が上手く言ってりゃ人間だって道を踏み外さないとか云々。ゆきねぇと渚のデュエットや年上おねーさんにモーションかけられ岡崎ハーレム形成したところで、渚が涙目になり平謝りというお約束の展開も挿入される。最後は、春原が敵の不良集団にゆきねぇ兄と認識されてしまったことにより巻き込まれる不良闘争の匂いを残して次回へ続く。折角、更生し始めた朋也がこの逃走を期に学校で再び問題児扱いされるようになれば幸村ルートに入れるし、そのまま渚アフターとか展開が予想されるけど報われねぇよな。