CLANNAD AFTER STORY 第8話「勇気ある闘い」の感想・レビュー

今回のCLANNADは聖母ゆきねぇ編後編。いやはや渚公認でゆきねぇと膝枕で乳繰り合いますよ?
不良グループは一見すると社会のダニのように見えるが、実際は彼らは現代社会に適応できずレールを踏み外してしまった社会的弱者な人たちの集団。その集団はそれなりの秩序を保っており小金を地元警察や暴力団に上納して緩やかな関係にある。しかし問題を起こせば権力は容赦なく介入してくる。不良グループが崩壊してしまうと若年層の社会不適合者らが帰属する組織がなくなり、個人的暴力に走り規模は小さいものの犯罪は多発、治安が悪化する。ゆきねぇはそんな人たちの統合の象徴となって争いをやめさせようとしている聖母。マジ聖母。



ゆきねぇ兄は死んでいた。そこが全ての始まり。兄を恐れ不良を恐れていたゆきねぇは親族の死に際して、生前どうして忌避するばかりで兄のことを理解してやれなかったのかと後悔する。ここからゆきねぇの生きる道がスタート。自ら不良グループに交わり彼らと接していくうちに、彼らも社会的弱者であることを理解し、その集団はセーフティーネットワーク、つまりは「社会不適合者の連帯」であることを理解する。兄貴のカリスマ性もあり、母性で不良らを包み込むゆきねぇが統合の象徴になるのに時間はかからなかった。しかしここで問題が発生。小さな街の2つのグループ、兄の生前は勢力均衡で争いが起こらなかったが、死んだと分かればどうなるか分からない。だから入院ってことにしとこうって根本的な解決になってねぇ。入院していることにしているだけでも、勢力均衡が崩れ小競り合いが勃発。警察沙汰になりグループ一斉検挙の危機に立たされる。



警察沙汰を怖れたゆきねは朋也を伴い相手側の説得を試みる。しかし失敗、代表同士のタイマン勝負という展開になる。替え玉春原が担ぎ上げられるが、ここでまさかの超展開。しっかし、この脚本家は原作レイプが好きだねぇと信者がたわごとを吐いております。戦いが始まる前におもむろに渚が取り出したるは「お前にレインボー」&秋子さん特性の「謎ジャム」。これを口にしたメンバー全員気絶→朋也がタイマン勝負→結局は集団戦→聖母ゆきねぇが躍り出る→ここで「兄貴は死んでたの」とネタばらし→和解という流れに。見所としては主人公補正もなくフルボッコにされる朋也くんがなんとか一矢報いたりする描写やゆきねぇが躍り出てパンチくらってもなお立ち向かう描写があるけど如何せん突飛である感じはぬぐえない。そして最後はみんなでお墓参りをして聖母ゆきねぇが不良グループの統合の象徴としてきらめき和解が完了。光の玉回収完了。原作では光の玉設定には殆ど触れられず、プレイヤーの解釈によってたけど、アニメ版だと「伝承」というカタチで触れてしまうんですねー。


なんか渚が死なない気がしてきたというどうでもいい雑文。

光の玉を着実に回収してしまうと渚死ねないんじゃないの?原作だと渚死んで精神崩壊したところから立ち直り父子家庭生活に望むも汐まで死亡してBAD END見せられるのがアフター。それだと寝覚め悪いから、その他のキャラのシナリオ消化することで、朋也が「人の絆」の大切さに気づいたってプレイヤーに解釈させて、その象徴が光の玉。で、渚や朋也と関係を構築した人々の想いが奇跡を起こし、2週目では渚死なないで円満家族生活。つまりは1週目の悔恨とそこから生じる並行世界でのサブヒロインとの情交がループによって幸せをつかんだという構図。幻想世界はループと並行世界を匂わせる装置。この構図をクラナドでは幻想世界を使ってぼかして描いてたけど、はっきりとループと並行世界の世界観を明示したのがリトバス。明示したから世界観は分かりやすくなったけど、ヒロインとの情交は薄まってしまうので、理樹の存在感がいまひとつ希薄で、最終的には友情エンド。エクスタシーやってないけど、エロ入れてからどうやってシナリオ処理したか興味出てきた。春休みにでもやってみるかかな・・・