CLANNAD AFTER STORY 第14話「新しい家族」の感想・レビュー

今回のCLANNADは新婚生活の幸せを描く。
しかしその傍らで朋也は着実に精神崩壊寸前。朋也のこの渚への重度の依存体質。朋也が仕事を頑張り平静を保っていられるのは渚がいるから。CLANNAD AFTER STORYの醍醐味は、極度の渚依存により渚死亡後廃人になりそこから娘の汐と父娘の関係を構築しなおすことにある!!



しかしひとまずは、新婚生活の幸せを享受しませう。渚の生活音にどきどきする朋也とか初夜スルーでがっかりするも手を繋ぎ合って決意を確認しあう微笑ましい姿とか、所謂「光の玉」伝説で星空を眺めながら朋也くんの赤ちゃん欲しいと顔を赤らめながら処女喪失をおねだりする渚とか。「DVDではここで処女喪失シーンが描写されます」商法ですか?そして渚のファミレスウェイトレスタイム。アッキーの娘を溺愛する姿は後の朋也と汐の関係を示唆してるのよ。久々仁科さんの登場で浪人中にバイトすんなと言ってやりたい。その時間で勉強しろよ。幸せいっぱいの微笑ましい新婚生活。しかしその幸せの中でも忍び寄る影が。穏やかな環境の中でも変わってしまいつつある日常を突きつけられて朋也不安定状態へと突入していく。故郷の街が開発され経済発展を遂げていくことは良いことだろう。しかしその中の思い出が色褪せいつかは全てが変わってしまうのではないか。つい声を荒げてしまう朋也に対して精神的支えである渚がフォローする。一歩間違えればかなり危うい危うい関係性。赤ちゃんも生まれ、両親の前で「えっちなこともしちゃってます」と恥ずかしげに述べる渚にニヨニヨしつつも既に次回予告では出産に渚の体が耐えられないよフラグが立ってます。



「俺もお前さえ居てくれれば、どんなことにも負けずにいられると思う。だからずっとそばにいてくれよな」この朋也の台詞が示すとおり、極度の依存体質が始まっております。結婚した理由も渚への依存だったしね。嗚呼男の生きる理由は全て愛する女の為に〜極度の依存体質編〜。考えてみれば朋也は愛情に飢えてるだろうし他者に必要とされたがってる。父子家庭で育ち、中学の時には既に父親と対立、これまで打ち込んできた部活動も父親の家庭内暴力の怪我により挫折。有名私立進学校の中で落ちこぼれ不良扱いされるようになり進学も諦め、ただ漠然と頽廃的に高校生活を送ってきた。そこへ現れたのが救いの女神:渚。渚は、病弱で留年し学校生活に馴染めず友達もいないにもかかわらず、それでも前向きに学校へ来る。そんな渚の懸命な姿は心をうち、朋也は現代社会の既存のレールに乗れない困った女の子たちを救うことで、逆に救済されていく。朋也の寂しさを救い導いてきたのはいつだって渚だったというわけだけど、朋也発狂寸前の伏線は渚死ぬ死ぬフラグを視聴者に意識させすぎなほどの脚本の展開。