まじかりっくスカイハイ消化試合・簡易感想

魔法学園の空飛ぶ箒がテーマなのに全然空飛んでないとはこれいかに!?
前述したゆりか√は主人公くんも頑張り、結構面白かったですが・・・
その他のシナリオの主人公くんは精神年齢が低いガキで、特に何もしないご都合主義展開ばかり。
もう少しシナリオが読めるものだと良かったです。その他のライター頑張れ。

 

  • 概要
    • 世界観は魔法世界ファンタジー。主人公くんが遺跡の封印を解き、擬人化する魔法の箒を手に入れたことをきっかけに、主人公くん以外は空を飛ぶ魔法が使えなくなった。その擬人化箒を主人公くんが持っていることが問題視され取り上げられそうになる。解決策は二つ。「空を飛ぶ魔法が使えない現象」を解決するか、「主人公くんが魔法の箒の所有者として適切であることを社会に認めさせる」。これを各ヒロインに手伝ってもらうことになり、個別√に分岐する。ヒロインよってこの解決策が異なるが、ヒロインが保持している悩みや過去の伏線が回収され、最終的にはハッピーエンドで終わる。シナリオの中身は特に何もない。ご都合主義展開。どこにでもいそうな、どこかでみたことのあるようなキャラクター表現とシチュエーションテキストを消化するだけのキャラゲー


  • ファナ√
    • 落ちこぼれ同級生猫耳。主人公くんと同様に魔法の運用があまり得意ではなく、落ちこぼれ同士で気が合うので仲良くなる。劣等生としてぼっちだった所を主人公くんに救われたのだと好意を抱いており、主人公くんが擬人化箒サライラと仲良くしているのを見て嫉妬してみたりしながら好感度を稼いでいく。「魔法で空が飛べなくなる現象」の原因が擬人化箒サライラたんにあると判明。教師陣がそれを封印しようとするのに対して、主人公くん一味は反逆。ファナが魔法使いとして劣等生だったのは、無生物を生物化するスキルに特化していたから。その生物化スキルを利用して、サライラの存在の在り方をマジックアイテムから人工生命体にクラスチェンジさせハッピーエンド。展開がご都合と番の連続で萎えまくり。


  • エミリア
    • エミリアは「使えるべき主を捜す野良メイド!」と書くとましろ色シンフォニー。この作品のメイドはあまり現実味のあるメイドではなくトンでも設定系のメイド。年上のしっかり系ヒロインだと主人公くんのバカさが際立つのだが、このシナリオもご多分に漏れず。他のシナリオだとまだ「魔法で空が飛べなくなる現象」を解決しようとしたり、「主人公くんがレアアイテムの保持者でありえたる能力を示す」ことを目的にしたりするのだが、このシナリオは本当に何もしない。何かするのはマジックアイテムである方の擬人化箒たん。メイドのエミリアは擬人化箒たんに「空を飛ぶ」ことだけではなく、様々な選択肢を増やしてあげるといってメイド修行を始める。主人公くんは見てるだけ。最後は「マジックアイテム」としてのアイデンティティか「近代的自我の確立」かで思い悩むことになる。ここでも活躍するのはメイドのエミリア。精神干渉魔法により擬人化箒たんの内的精神世界に入り込み、問題を解決する。そして自我を持ったエミリアは今までのようなマジックアイテムとしての存在ではなくなったので、大気中の魔力を必要としなくなり、空が飛べなくなる現象も解消した!!とハッピーエンド。


  • シャルルル√
    • シャルルルは炉利担当枠。シナリオの内容は世界樹を育てるはなし。このシナリオでも主人公のガキさ加減が目につく。シャルルルは人工精霊世界樹の管理人なのだが、ある程度世界樹を育てていくと、世界樹がしゃべるようになる。その世界樹の性格は非常にアレ。それとまともにやりあう主人公くんの姿を見せられるのが非常に嘆かわしい。話の中では、アレな世界樹と対等に話せたことから選ばれし存在になれたのだとか説明されるが微妙。延々と空滑り気味の日常を見せられたあと、終局へ向かう。「魔法で空が飛べなくなる現象」を解決するためには、主人公くんの魔力を世界樹を媒介にして空気中へ蔓延させれば良いと知り、それを実行する。ここらへんのみが唯一の主人公くんの見せ場といっても良かろう。主人公くんだけは犠牲にしないと、シャルルルもその存在をかけて協力するが・・・ご都合主義が展開される。なんと世界樹が本気になれば100年ほどは大気に魔力を供給することが出来るとかいうことになり、結局、何の犠牲もないまま物語は解決。なんだったんだ?


  • サライラ√
    • オマケの番外編で擬人化箒たんのサライラと高貴な高飛車系お嬢様のマリーを攻略できる。マリーのシナリオはあってないようなもの。サライラ√は、主人公くんが誰もパートナーを選ばずにサライラと頑張る。主人公くんがサライラのために自分の魔力と引き替えに助けようとする所は主人公くんらしいとも言える。だがご都合主義であっさりと解決していくってのはなぁ。魔力供給がサライラを助ける手段となる方法を知るために古文書の解読とかやるんだが、それが魔法で古代文字が読めるようになって一挙に解決とか、あっさりしすぎ。