雑録

『さくら、もゆ。-as the Night's,Reincarnation-』(体験版)の感想・レビュー

現世の負の感情が、夢世界で具現化し、災厄をもたらすファンタジーもの。
多くのプレイヤーが『まどまぎ』を彷彿とさせたことは違いないであろう。
世界の守護者は悪夢の狩り手として、幼年期の子どもの想像力を用いて敵を討つ。
故に、幼年期の子ども達は力を供給するという意味で魔法少女と呼ばれている。
かつての魔法少女はその想像力を提供してファンタジー世界を救ったのだが・・・
世界の救済の代償・褒美として叶えられるはずの願いは遂げられないままだった。
主人公くんは彼女らの願いを叶えるために次世代の世界の守護者となる。

人間が持つ感情というものが発生させる悲しみや苦しみなどを救え

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  • 世界の守護者を受け継いだ主人公くんは、夢世界を護る為に魔法少女を使役します。
    • 作品はファンタジーもの。人間たちが現世の世俗社会で生活することで発生する負の感情が、夢世界では悪夢として具現化してしまい、秩序を崩壊させるという設定です。人間は寝ている間に夢世界で記憶や感情の整理を行っているため、夢世界の崩壊は現世における人間の破滅をも意味しています。それ故、夢世界では世界の守護者が悪夢を解決するお仕事をしていました。しかしながら世界の守護者が悪夢を狩るためには、一人の力ではなかなか難しく、子供たちの「想像力」を必要としていました。子どもたちは想像力を提供するという意味で魔法少女と呼ばれ、世界の守護者はいうなれば「魔法少女」使いだったのです。
    • かつて主人公くんとオサナナジミーズは、幼年期において世界の守護者に力を貸すことになります。その報酬としては、願いを叶える魔法を現世で使えることが与えられます。そして、主人公くんたちの活躍で世界は救われたのですが、結局、少女たちは自らの願いを果たすことができませんでした・・・成長後、主人公くんは世界の守護者から、その役割と力を引き継ぐのですが、その時に少女たちが果たせなかった願いを叶えてることも託されます。少女たちは何を願い、なぜそれを叶えられなかったのか。この設定により、関係性を深めていくことになります。
    • 主人公くんは幼少期に自己肯定感が低く、自分は世界に必要とされていないはみ出し者であることを強く意識したため、自殺志願者として覚醒していました。だからこそ、成長後には人の負の感情と向き合う、世界の救済者の役割を引き継いだともいえるでしょう。



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  • クロ 一強真ヒロイン伝説
    • 『いろとりどりのセカイ』と同じ世界観を有し、ファンタジー描写が豊富で銀河鉄道であったり、神様による魂の浄化なども出てきたりします。しかしながら、結局『いろとりどりのセカイ』は真紅先生ゲーでありました。『いろセカ』の面白かったギミックとしては、表の攻略ヒロインズは主人公くんにより作られた玩具にしかすぎず、真紅先生を攻略するためだけの存在だったということです。さらにファンディスクでは、その設定を逆手に取ることで、作られた造形物のヒロインたちに対し、十字架を背負った主人公くんが贖罪を求め、煉獄の中に囚われつづけるというグッとくる展開になっています。主人公くんがその贖罪を果たすまでは、真紅先生は悲劇から救われないのでした。
    • 今回の作品でも同系統の匂いが濃厚であり、メインヒロインであるクロ一強であり、その他のヒロインたちはどうも物語の一部であるという感じです。一応プロローグの見どころとしては、再び昔と同じように魔法少女に戻りたいと願うヒロインにスポットライトがあてられ、それは何故か?と読者に興味関心を持たせることが物語の原動力となってはいますが・・・。成長し青年期に入ったため、幼年期のように夢世界に入れなくなっているはずなのに、なんでまだ夢世界に入れるのかしらん?というのが序盤のテーマとなっていくのでしょう。



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  • 当面の目標とシナリオ構成予想
    • 主軸となるのが、主人公くんが世界の守護者として悪夢を解決する冒険譚でしょう。そして共通√では、かつての魔法少女たちがどのような願いを持っていたかを探るため、好感度蓄積して関係性を深めてフラグを立てることが扱われそうです。そしていよいよ個別√では、ヒロインたちが抱えているトラウマを解決し願いの成就させていくのだと思います。そして表ヒロイン3人を攻略した後、グランド√が解放されてクロ√(語られていない4人目の魔法少女編)に突入。ファンディスクでは、世界観全体の謎そのものがテーマとなり、主人公くんの師匠とその妹の掘り下げが行われたりしながら、神様自身が抱える問題を解決し、ようやくクロとのハッピーエンドになる、という流れではないでしょうか。
    • 真ヒロインである4人目や、正ヒロインであるクロだけでなく、その他3ヒロインが単なる構成要素に堕することなく、それぞれテーマ性や見せ場があるといいなと思います。



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