NHKスペシャル マネー資本主義 第2回「“超金余り”はなぜ起きたのか?〜カリスマ指導者たちの誤算〜」 の感想

金融危機の原因となった過剰マネーについて分析する。
ドル高政策で資本流入を図ったルービンと低金利政策でマネーサプライを増やし続けたグリーンスパンに焦点を当てる。
だが「おはなし」の流れとして個人投資家をピックアップし社会的な問題を自己責任という個人の問題に帰結させる。
最後は人間の欲望が良くないということで収束し、日本は本当に道徳が好きだなぁ。


製造業が終焉を迎えたアメリカ。ドル安が続き、日本も円高に苦しむ。日本はほとんどドル建てで利潤を上げているので、ドル安になると利潤も少なくなってしまう。故に日本はアメリカ国債を売り払うと交渉し、アメリカも世界各地から資本流入を行うためドル高政策を図った。先進国の消費の落ち込みは資本投機を生み、新興国の経済利益もドル建てでアメリカに資本が流入した、このようにアメリカに資本が流入し続ける体制を作り上げたのがルービンであった。これに加え、グリーンスパンが低金利政策を採り、通貨供給量を増やし続けたので過剰マネーは生まれた。さらに日本のゼロ金利政策により、各国は日本のマネーを借りてアメリカへ資本投資した。こうして今回のテーマである“超金余り”が出現した。