雑録

しろくまベルスターズ 月守りりかシナリオの感想・レビュー

しろくまベルスターズ♪のりりかシナリオは「自己承認の在り方」というおはなし。
自分を支えるものが技術のみであった少女がパートナーシップに自己を見出していく。
「国産と一緒にいるあたしを・・・あたしは好きだ」。
シナリオ展開がかにしの澄香を彷彿とさせるね。あと回数も。

月守りりかのキャラクター表現とフラグ生成過程


月守りりかはNY帰りの金髪ツインテお姫様。偏食・我侭・融通が利かないけれど、腕は一流、生真面目で努力を怠らない。りりかとパートナーを組むことになった冬馬は、まずはその関係のあり方に悩んでいく。冬馬の目指す一流であることとは、どんな相手にも合わせられることだけど、年端もいかない少女に諾々と命令を受けるなんてね、相互関係が大事だろと納得できない。だが冬馬はりりかの技術のすごさを見せ付けられ自分がどのような立場にいるのかわきまえさせられる。自分一人でやるのではなく、もっとりりかを頼るのだと。そうして冬馬は「姫」と呼ぶようになりました。冬馬はりりかに技術を仕込まれながら日常生活を送っていく。パパラッチをするつぐみとの攻防をしたり、レゲー三昧に付き合ったり、偏食克服させようと料理に目覚めたり徐々に距離感が縮まっていく。冬馬という下僕もとい有望な部下を得たりりかは育成することが楽しくて、二人の時間に溺れていく。かにしの澄香ばりのえろしーんの豊富さですな。こうした一連のりりか指導による冬馬の技術の上昇は、指導しているりりかも目を見張らせるものがあり、ちょびっとりりかの自信が揺らいじゃうの。りりかシナリオでは、スランプ克服ものとして、どういった過程を描いてくるのかな?とわくわく。りりかは必然的にスランプに陥る運命にあった。それは自己承認を自分の技術にしか見出すことができなかったから。御伽噺の住人であるサンタなのに自分の正しさを証明できるのが技術だけなんて、そいつはサンタクロースなんていえるのかい?夢を無くしたサンタはサンタじゃなくなるのさ、ということ。



りりかのスランプの解決には、彼女の内面に踏み込まなければなるまいて。りりかの過去には何があったか?ニューヨークに居た頃、りりかには3つの悲劇が襲い掛かった。一つは竜巻が発生して配達が困難になったこと。二つは、入れ込んだ少女のために困難の中プレゼントを届けようとしたらクリスマス当日に死去しサンタなどお呼びではなかったこと。さらに三つ目として同時期にりりかのばーちゃんも死んだが仕事で死に目に合えなかったこと。そのためりりかは結果至上主義のヒトと触れ合わないサンタに陥ってしまっていたのだ。サンタとしての力が失われていくのも時間の問題だったの。さらに、その3つの悲劇があった中でも、当時のパートナーであったジェラルドはりりかを支えられなかった。それは、ジェラルドが過去に将来有望とされていた新人(りりかではない)を追い込み自殺未遂させたというトラウマに縛られ、深く内面に立ち入ることが出来なくなっていたから。その話を聞かされた冬馬は、凡骨な俺ならりりかを支えることが出来るさと決意をする。力を失ったりりかは娼婦の如く肉便器となることでしか自我を維持できなくなるところまで堕ちるが冬馬カウンセリング発動!!きちんと過去に向きあわさせる。りりかは自分を支えていたのは技術だけだと思っていたが、冬馬が居た、仲間が居た。また、パパラッチ少女つぐみの祖父への未練を知り願いを叶えてあげたいと思った。そんな自分なら肯定できる。力を取り戻したりりかは過去のトラウマの象徴である竜巻に立ち向かう。仲間パワーに支えられ、りりかと冬馬は見事撃破に成功し、つぐみの願いを叶えるの。自己承認できた少女は廻りから祝福されてハッピーエンド。