雑録

STEINS;GATE The Best 雑感

約3ヶ月かけてクリア。タイムリープモノのおはなし。
確定された幼なじみの死を救うため、葛藤しながらタイムリープを繰り返すというもの。
時空移動について空想科学の背景が綿密で、SF的な解説をしてくれる所が良い。
ヒロイン救出の可否が管理社会のディストピアか、それとも第三次世界大戦かに繋がっているところも興奮だ。
主人公さんの苦悩と煩悶が光る主人公ゲーとも言えるかと。

シュタインズゲート概要

主人公さんは中二病を演じています。それは年下の幼なじみが小学校高学年の時に祖母を亡くし、精神的衝撃を受けて抜け殻状態になったことを救いたいからでした。かれこれ5・6年演じ続けていると考えるとすげぇなすごいです。物語の舞台は、2010年前後の秋葉原。主人公くんが大学1年の夏休みの時のことです。過去にメールを送ることができる装置を開発したことにより、時間軸が改編されてしまいました。その時間軸の世界では幼なじみが死んでしまいます。この事実を覆すために、主人公くんは天才少女クリスティーナの力を借りて、タイムリープを繰り返していくことになります。タイムリープモノのお約束として「記憶の引継ぎ」の葛藤が付き物ですが、「目的達成のためには各攻略ヒロインたちの想いを踏みにじらなければならない」という条件がぶら下げられているというわけです。主人公くんの激しい煩悶が一番のミドコロではないでしょうか。そして幼なじみを救うことを諦め、ディストピアの未来を受け入れれば各ヒロインのエンドとなります。各エンドを見るごとに個別ルートが解放されていき、世界改編に行き着くことができます。

ですが、フツーにハッピーエンドとはいきません。なんと「幼なじみの死がありディストピアが待っている世界」を改編したあとの世界軸は、「天才少女クリスティーナが死に第三次世界大戦が起こるという世界」でした。幼なじみを救うため、数多の世界を渡り歩いてきた主人公くんに、最後の試練が課されるわけです。つまりは、幼なじみも天才少女も殺させず、確定されていない未来を描き出すというものでした。その方法は「確定した過去を変えずに結果を変える」というもの。つまり、「確定した過去」とは「血だまりの中に天才少女クリスティーナが横たわっている」ということだけであり、「結果」である「天才少女の生きているか死んでいるか」は問題ではないということです。結論から述べれば、(1)「主人公くんは天才少女クリスティーナの身代わりに自分が刺され」、(2)「その血だまりの中に気絶させたクリスティーナを横たえさせたうえで」、(3)「過去の時間軸の自分に観測させる」というものでした。これにより、幼なじみも天才少女も死なないという未来が獲得されたのです。これでもう確定した未来は無い。これからの未来は自分で切りひらいていかねばならんのだ!ということでハッピーエンドを迎えました。めでたしめでたし。