プリズムリコレクション 初咲雛乃シナリオ の感想・レビュー

プリズムリコレクションの初咲雛乃シナリオは「情報技術の軍事転用を防ぐ」というおはなし。
「ですの」系金髪ツインテお嬢様のキャラゲーかと思いきや、謎解き活劇展開でした。
喪失した雛乃の姉(長女)を救い出すため、観光案内部が開発局とバトルを繰り広げます。
目的達成後は地理ゲーに戻り、寂れた温泉地の復興開発などをやります。
あとデート中、おしっこをもらしてフキフキします。


雛乃シナリオ 地理ゲー編

  • 観光案内プランの作成
    • 観光案内部に入部した主人公くんはバイト戦士だった時の特殊スキルを活かして次々とヒロインズの好感度を高めていきます。雛乃に対しては、PCショップで培った機械いじりを披露して関係構築。雛乃はソフトウェア開発専門で、組み立てやハード面などの知識に疎かったため、主人公くんに心惹かれていくという展開です。雛乃と主人公くんのフラグを決定づけたのが、「若年層アベック向け観光案内プランの開発」でした。模擬デートをするうちに、打てば響く会話や「必要に駆られてはじめたことを必要以上に極める傾向」にきゅんきゅんしていくわけです。
  • 温泉街復興プロジェクト
    • 観光案内部に温泉街復興プロジェクトの依頼が舞い降ります。この物語の舞台となる都市は、温泉観光の衰退により経営破綻したため、新興開発都市の対象となったのでした。主人公くんらは、この依頼を受けて「失われる伝統的な景観保全」のために立ち会があります。学園の懇親会のウォークラリーに旧温泉街を必修チェックポイントとして組み込み、GPSを用いた経路解析により、どのように若者たちが観光地を巡るのかの動線を導きだしていきます。このプロジェクトにも雛乃と取り組んだ主人公くんは、フラグ成立寸前までこぎつけますが、あと一歩踏み込めません。

冒険活劇編

  • 雛乃の姉は今いずこ
    • 雛乃が主人公くんを想いながらも踏み出せずにいたのは、自分の使命感からでした。失踪してしまった自分の姉を探すことを自分に課していたのです。ですがウダウダしているうちに感情が抑えきれずやっとのことでフラグ成立。主人公くんは雛乃姉の捜索に関わることを誓うのでした。雛乃姉は研究職についており、電子情報技術の開発を進めていたのだとか。だが突如として連絡が取れなくなり、実家に帰ってこないのに、開発局は実家に帰ったと言張るようになっていきます。ここで冒険活劇編と温泉復興プロジェクトがリンクしてきます。開発局から温泉街は立ち退きが奨励されていましたが、その理由は軍事兵器開発の演習とダム開発による電力供給源の確保だったのです。この軍事技術開発の一端を担っていたことを知った雛乃姉は開発局に反旗を翻したため、迂闊には行動できないようになってしまったのでした。
  • 情報技術の軍事転用を防げ
    • 開発局長は雛乃たちの父親でした。なんと父親は愛妻家で死んだ妻にもう一度会いたいと碇ゲンドウのようなことを言いだします。その方法は、人工知能ロボットに自分の妻の記憶を復元させることだったのです。この技術を開発するために熱心な雛乃パパは資本を餌に釣られてしまい「自律思考型機械化奴隷兵士」の開発に携わるようになっていったのです。この情報技術の軍事転用を防ぐために、観光案内部の部員たちは立ち上がりました。そしてスリルとサスペンスの冒険活劇を経て、みごと軍事機密を撲滅、雛乃パパも改心させたのでした。