雑録

星ノ音サンクチュアリ「マルちゃん」ルートの感想・レビュー

星ノ音サンクチュアリのマルちゃんルートは、アホの子お嬢様のお家問題。
しかし主人公くんが活躍する暇もなくコネの力でお家問題はあっさり解決する。
お嬢育ちであるがゆえに周囲からちやほやされて育った少女の疎外感を癒す方がメイン。
反政府勢力デモが主人公くんたちの善意を踏みにじる描写は面白く感じられました。
途中で「マルちゃん」呼びが名前呼びに変わってしまったのは残念だなぁ。

マルちゃんのキャラクター表現とフラグ生成過程

マルちゃんは大企業のお嬢様。世間知らずのため主人公くんの手の平で転がされてオチ担当というアホの子のように描写されています。主人公くんのライバルを自称し、共通√の団体戦では敵として立ちはだかってきます。どのヒロインのルートも個別に入ると団体戦のバトルでドンパチすることがなくなってしまうので、マルちゃんを指揮して団体戦を戦えないのが残念で仕方がないです。と、いうか何で学園異能バトルという設定にしたんだ!?と思わなくもありません。そんなマルちゃんシナリオですが、物語の大きな流れは「お嬢様育ちで周囲からチヤホヤされるが故の疎外感」がテーマとなっています。お嬢様に対して下心丸出しで近づき取り巻きとなる人々が多い中で、主人公くんだけは対等に接してくれたのできゅんきゅんきちゃうのというパターンです。ライバルとして切磋琢磨し、一緒に訓練していくうちに次第に二人は惹かれていきますが、主人公くんは自分が好意を持たれていると勘違いしないように自制しているのが嫌みにならないように描かれていて良いですな。まぁ、3秒後にはマルちゃんの方がアプローチしてくるのですが。

こうしてフラグ構築した二人には、どんな問題がライターさんから提供されるのでしょうか?それは、特殊能力者たちに対するデモ行為でした。主人公くんたちは特殊能力を社会に還元するための秩序維持機構に所属しているのですが、特殊能力そのものを嫌う団体が存在するのもまた事実でした。主人公くんたちは正義の味方気取りでいたのですが、折角助けた市民グループから余計な親切大きなお世話と言わんばかりに辛辣な言葉を投げかけられてしまうのでした。そんな二人に対して、マルちゃんの実家が介入してきます。「遊びはもう十分だろう」とマルちゃんの学園での努力を「お遊び」程度として見なし、無にしてしまうような容赦ないお言葉。この「実家との確執」がフツーのゲームのシナリオだったらメインイベントになるのでしょうが、ここではあっさり解決します。主人公くんはコネの力で校長を動かし、卒業するまでの安寧を勝ち取るのでした。そして最後は、自分たちの目標を再確認します。例え自分たちの善意に対して、反対派勢力が悪意で返してきたとしても、市民を守るということは変わらず報われなくても理念のために仕事すると決意を示すのでした。こうして二人で一緒にこれからも頑張ろうとハッピーエンドを迎えるのです。