ココロ@ファンクション消化試合〜双子√・リア充幻想√〜

積みゲー消化。メインヒロインと妹は攻略・感想up済み。
舞台はタブレット端末が普及したユビキタス社会を描く学園モノ。
全キャラ「コミュニケーション」がテーマとなっている。


  • 双子√A:めばえ
    • 携帯端末の特殊アプリ「ドリームメーカー」保有者。自分の精神状態と同じ傾向の夢を他人にも見せてしまう。嬉しいときには嬉しい夢を。不安な時には不安な夢を。そのため幸せ絶頂の常態で眠りについた時、周囲に欲望を全開にする催眠常態にさせてしまい大ピンチ。この状況に対して、主人公くんはめばえを隔離すれば良いことに気づいてお姫様だっこで逃走。結局の所、「ドリームメーカー」はめばえが昼夜逆転の生活を送ることで解決した。個別√にはいるとアプリはレベル2に進化。めばえ自身は望んで明晰夢を見られるようになり、他者に対しては望んだ夢を見させてあげられるようになる。すると、めばえは危険思想に陥る。「胡蝶の夢」を引用しながら「与えられた現在をそのまま十分に楽しめばよい」と唱え、夢世界で現実を染めようとする。この行為の意図は「主人公くんを振り向かせるため」。主人公くんはめばえの気持ちに応えて結ばれ問題は解決する。


  • 双子√B:いぶき
    • 携帯端末の特殊アプリ「ペルソナチェンジャー」保有者。TPOに応じて人格を変化させ、コミュニケーションをとることができる。だが、誰に対しても人格を変えていくことは八方美人として非難されることにもつながる。また本当の自分を見失いアイデンティティ崩壊する危険性もある。アイデンティティの問題については、主人公くんが承認欲求と受容願望を満たして上げることで解決する。「どの人格もいぶきちゃんが作りだしたものなので、いぶきちゃんである」と唱え、肯定してあげれば少女救済完了。その昔『まほらば』というマンガがあってだな、そのヒロインも人格チェンジャーだったんだが、主人公くんが全ての人格を受け入れることで解決したっていう展開。また複数人格に対して「明るいぶき」「賢いぶき」「エロいぶき」と形容詞シリーズで呼ぶ呼称は『みずいろ』のやかましんどう・おとなしんどうが思い出された。


  • リア充ガール:聖
    • 譲葉聖は今をときめくリア充ガール。「姿カタチは麗しいが脳みそはクリームバターでできている」と評されてしまうでしょう。確かに一昔前の攻略ヒロインには「リア充ガール」は設定されませんでしたね。『半分の月が昇る空』でヒロインの対抗馬として描かれたリア充や『俺ガイル』のヒロインBのように「フツ−のリア充でも自分のスクールカーストにおけるステータスを維持するために思い悩んでいる」というキャラクター表現が定着してきました。そんなわけで譲葉聖さんは人の目ばかりを気にしてスクールカーストの上位層の意見に流されるだけの少女でした。大衆の一部にしかすぎなかった聖さんが啓蒙されて個人を確立するのがこのシナリオの流れです。
    • シナリオのイベントは大きく分けて二つ。一つ目が自尊感情を得る話。二つ目が生徒会長を救う話。
      • 一つ目はサークルの他のメンバーに加えて何も出来ないことを気に病んでいる聖さんを主人公くんが教育するという内容です。主人公くんは聖に成功体験を与えようと、比較的容易な達成課題を与え、アドバイザーとして妹をつけます。ここで聖さんは、「教員集団を懐柔して生徒会と対峙する」ことに成功し、「やればできる」という感覚を得ます。こうして自分に自信をつけることができた聖さんは、主人公くんの彼女として自信を持つことが出来るようになったのです。
      • シナリオの二つ目は恋敵である生徒会長を救う話です。主人公くんを目の敵にする生徒会長さんでしたが、その理由は主人公くんのことが好きすぎてヤンデレ化してしまったがためです。かつて自分の理想像であり、ステイツマンであった主人公くんが、実は歪んだ性欲を保持していがために、裏切られたと感じられてしまうのですね。そんなわけで生徒会長さんは携帯端末の特殊アプリ「情報改竄装置」を駆使しして、主人公くんへのネガティブ=キャンペーンを実施するのです。そんな情報改竄に立ち向かうのが、聖さんの女子力ネットワークによる人海戦術。生徒会長が処理できる情報量を凌駕して、精神的に追い詰めていきます。ラストは直接討論で勝負を挑み、情報改竄を認めさせたのした。こうして生徒会長さんも携帯端末特殊アプリの被害者だったんだよということで綺麗にまとまり、ハッピーエンド。