兄妹の絆で満足しようと抑圧していた主人公くんがメインヒロインに煽られイモウトと結ばれるはなし。
親友にイモウトを寝取られる主人公くんの葛藤と煩悶が一番の見どころなのだが・・・
結局それは主人公くんの思い込みでありイモウトは寝取られておらず自滅していただけなのであった。
なんという茶番!まぁ主人公くんがメインヒロインの恋愛試験の実験台にされていたというわけさ。
学生会長の支援により茶番に気づいた主人公くんは親友と向き合い真実を知りイモウトをフラグを構築。
メインヒロインが裏ヒロインであり、イモウトが表ヒロイン
- メインヒロインの策略
- メインヒロインの紅髪ポニテは日常生活の鬱屈を恋愛観測と称して他人のカップルを破壊することで晴らしていた。それに気づいた主人公くんはポニテに犯罪を止めさせるために恋愛について考えていこうと提案する。ポニテはその提案を呑むのだが、全然呑んでいなかった。主人公くんはまんまとポニテのターゲットにされてしまったのである。主人公くんは義妹に対して兄妹愛を育んできたのだが、その愛を貫けるかを試されていたのだ。ポニテは義妹に惚れている主人公の親友を支援することによって、主人公くんが自分の手から義妹が巣立ってしまうことに苦悩する様子を見て楽しむのである。酷い女だ。主人公くんが自分の想いを封じきり精神崩壊すると綾ルートに入り、むしろそっちが正史であると私は思いたい。しかし学生会長に励まされた主人公くんは自分の気持ちと向き合うことになり、全てが自分の思い込みで茶番であったと知る。主人公くんは親友に真実を聞く強さを得たのだ。結局親友は中学時代に主人公の義妹に告白して振られており、現在でもアプローチし続けているものの、イモウトは兄に対して好感度マックスであり夜な夜な寝具を濡らしてしまうほどであった。親友のアドバイス曰く、主人公が理想の兄を演じているように、イモウトもまた理想の妹を演じているのだと。こうしてメインヒロインの策略を解き明かした主人公くんは、イモウトとフラグ構築することに成功したのであった。しかし二人の関係はナァナァで終わってしまっており、親からの承認イベントがテキトーに流されてしまった。まぁシナリオの構造上は「義妹関係性変化」というありがちな形式消化スタイルなのだが、メインヒロインが関係をぶち壊そうとする因子により、それなりに新しい視点を提供していると思われる。