雑録

なついろレシピ 早蕨すずなシナリオの感想・レビュー

過疎地の娘が受験勉強をして都会の大学に進学し、4年間を勤め上げUターンするはなし。
シナリオはおおまかに受験勉強編と遠距離恋愛編に分けることができる。
確か『ゆのはな』でも主人公くんが家庭教師してたなぁとか懐かしく思った。
遠距離恋愛編はスマホ中毒になります。頻繁にやりとりをして大変そう。

すずなシナリオ概要


  • 受験勉強編
    • 早蕨すずなは都会に憧れる明るく元気な三姉妹の次女。長女が上京したこともあって、同じ大学に入りたいと漠然と夢見ていました。しかしながら、すずなは受験対策というものを全然分かっていなかったのです。これを知った主人公くんはすずなに受験のイロハを教えていくことになります。まず行うべきは現状の実力の把握。模試の結果を捨てるなよ!とはよくいったもので、模試は判定に一喜一憂するものではなく、どの分野のどこが弱いのかを分析するためのものなんですね。そしてその弱点を強化していく。決して偏差値に囚われるのではなく、何ができて何ができないのかを客観的に把握するためのものなんです。・・・すずなちん「模試の結果?どっかいった」・・・。
    • そんなすずなちんの成績を上げるために主人公くんの努力は続いていきます。センター過去問を解かせて、すずなにどんな問題が出題されるのかを体感させながら、その結果から現状を知り、傾向と対策を分析。すずなが「情報の反復をひたすらやるタイプ」ではなく、「興味と意欲を刺激されればいくらでも勉強するタイプ」であることを知ると、面白小話や蘊蓄などを仕入れる周到さ。休み時間の暇潰しに江戸時代のおもしろ数学雑談を語って興味関心を高めさせ、勉強時間に入ると江戸時代の数学にチャレンジという流れ。さらに英語の長文読解を苦手としていることが分かると、すずなが好きそうな内容の英文にオリジナルで和訳をつけて、速読英単語を作っちゃう。そしてその英文の重要単語や構文をまとめた単語帳を作成し、すずなに「自分で調べる」ことも覚えさせていきます。教材研究半端ねぇっす。
      • 確かに英語の長文読解は自分の好きなジャンルの文章を読むと構文や単語を覚えるのに便利。あれだ、小学校の時にゲームやマンガが好きな少年が色々難しい単語や言い回しを知っているのと同じ理屈。私も受験生の時に講談社バイリンガルの歴史系の本を買って読んでたわー。講談社バイリンガルは左右見開きに英文と和訳が書いてあってサクサク読めるのでおすすめ。
    • すずなの指導をしていくうちに主人公くんには疲労が蓄積されていきます。新聞配達に加えて、食堂の経営者であり料理人でもあるし、そこへ家庭教師もやることになったのだから当然でしょうねー。すずなに問題演習をさせながら居眠りをしてしまう主人公くん。すずなは問題を解き終えて振り返るとそこには自分が好意を持っている人の寝顔が!!すずなは主人公くんに色々と致してしまい微妙な空気に。そこで勉強場所を食堂に移して公共の目線に触れさせることで回避に成功します。さらに食堂で勉強する姿が話題になり、村人全員がすずなの受験勉強を手伝ってくれるようになるのです。主人公くんの負担は減り、勉強は軌道にのると、受験勉強編はスキップモード。数クリックですずなは受験に勝利し、上京していきます。



  • 遠距離恋愛
    • スーパースマホタイム。上京したすずなは姉と同居しながら大学へ通う日々。勉強もバイトも頑張っているようで逐一ラインで報告してきます。それに付き合う主人公くんもすっかりと携帯中毒に陥っていきます。すずながドーナツ屋でバイトを始めたことを報告された主人公くんは、すずなのためにオリジナルのドーナツ作りを開始し、和テイストの餡ドーナツを開発します。すずなと交流する様子は周囲からは遠距離恋愛と見られていたようで、それを第三者から指摘されて主人公くんは自分がどんなにかすずなに惹かれていたかを実感するようになります。夏休みを利用して帰省したすずなに餡ドーナツを振る舞うと、そこには自分が求めていた笑顔が広がります。一方で、すずなもホームシックならぬ主人公くんシックに感染しており、揺らいでいました。そんなすずなを受け容れてフラグを成立させてあげれば、自信も回復さ。すずなが大学を卒業するまで、故郷の居場所を守り続けると安心させてやります。こうしてすずなは再び上京し、無事に大学を卒業。Uターンで村に舞い戻り、結婚エンドを迎えたのでした。それなりに面白かったけれども、すずなの大学での専攻がまったく描かれておらず、村に戻ってからも何すんの?という感じ。すずなが村に帰りたいのであれば、村に貢献できる研究室選択をするとか、帰ってからこうしたい〜というビジョンが示されていれば、なお良かったのになぁとか思いました。