雑録

月がきれい 第11話「学問のすすめ」を見た。

志望校に反対された反抗期の少年と、息子が頑張ってる姿を見て転向した母親が和解するはなし。
これ無難に良い話っぽくなってるけど「受験勉強」に打ち込んでいるから肯定しているだけのように感じる。
高偏差値の学校を目指して勉強させれば(チャレンジ校)、実際に入れる学校のレベルもあがる(現実校)。
教員も合格可能性圏外の生徒が早慶とか言っても否定しないで勉強させてマーチ日東駒専にぶち込むでしょ?
もしこれが母親が信ずる学歴社会への無条件信奉以外の道だったら猛烈に反対されたと思われる。
主人公くんよ、文学亡国論的な実用主義者の母親に小説家になりたいってちゃんと言ったの?
ヒロインの姉が「一生付き合うわけじゃないんだから」と男女交際はステータスに過ぎないと諭す場面が好き。

反抗期の少年と口うるさい母親の対立と和解がテーマなのだが・・・


  • 受験勉強しているから肯定されただけでは?
    • 好いた女と一緒にいたいからという理由で高偏差値の遠距離高校を志望する主人公くん。受験産業界にいる身にとっては全ての受験生を応援します。講習を取って参考書を買って受験産業界に投資してください。そんなわけで恒例の三者面談イベントです。ここで普段から会話をしていない親と子がケンカし出すのは恒例行事ですね。主人公くんのおうちも例に漏れず母親が喚き立てます。反抗期で口論といっても主人公くんは感情のコントロールが上手い方であり、男子生徒とかウルセークソババァ死ねくらいフツーに言いますよ。親と子の関係が冷え込む中、主人公くんを支えるのが女の存在であり、惚れた者のために頑張っていきます。
    • 親に応援されない孤独な闘い・・・というなかでも、母親はオニギリの夜食を作ってくれたり、受験しないほうがいいよという担任と戦ったりするなどいろいろと支援をしてくれます。そしてヒロインちゃんとのクリスマスデートにおいて、ヒロインちゃんは部活の引退試合の時にメッセージ入りお弁当を貰ったエピソードを挿入しながら母親への信頼を説いていきます。そして反抗期と母親の挿入歌が流され感動させるような仕組みとなっていきます。嗚呼なんと感動するエピソードなんでしょ!
    • ともあれ、反抗期の少年と母親の和解が示されたのですが、ちょっと待って!主人公くんって母親から高校に行って何をしたいのか説明責任を求められた時に小説書きたいからって答えてないよね。女には言ったのに!!ここで考えたいのが、結局は主人公くんが母親が信じる価値観に沿うことになったから和解できただけなのでは?ということなんです。主人公くんのママンは学歴社会を信奉しており主人公くんが受験勉強をしないことにいら立ちを感じて口やかましく喚き立てていたのです。志望校が母親の思い通りでなかったとしても、高偏差値の進学校ですよ?評判の良い学校に自分の子が通うんだから金銭面と通学時間の長さ以外には不満はあるまいて。これがパンクでロックな進路だったら和解できなかったんじゃないかなって思うのですよ。ホントウに心から和解できれば美談だったのでしょうが、結局は母親の言うとおりに進んでるからという側面が強いように感じられました。