なついろレシピ「早蕨こごみ」シナリオの感想・レビュー

田舎系純朴しっかり年下炉利枠少女に支えられるはなし。
シナリオは短め。農作業パートを深められればもっと面白くなったかも?
ヒロインが主人公のことを知った気になっていたが、一面にすぎなくてショックを受ける展開。
しかしそれは「何でも知っていたい願望」だということに気づき恋心自覚。
こごみ√ではあっさりフラグも構築し、柚との関係編に入る。
勿論お約束の「娘さんをください」イベントもありますが速攻了承されます。

早蕨こごみシナリオ概要


  • 農作業パートと柚の過去
    • 主人公くんとこごみの関係は早蕨家父のギックリ腰問題から始まります。農繁期に貴重な労働力を喪失し危機に陥る早蕨家を救ったのが主人公くん。朝の新聞配達を終えると農作物の収穫を手伝いに行きます。こごみから収穫のイロハを習ったり作業効率性をあげるために見事な分業体制を築き上げたりするところは結構良い感じ。そんな中、こごみの口から、主人公くんの同居人である柚が、村に来てから祖母が死ぬまでの過去話が語られていきます。柚は当初村人と関係を構築しようとはせず、はぐれメタルの如く逃げまくっていたのです。そんな柚と初めて友達になったのがこごみであり、逃げようとする柚に対して優しく会話を試みます。柚は自分がいらない子であり不器用なので、村人に悪く言われることで、引き取ってくれた祖母に迷惑がかかるかもしれないと悩んでいたのです。こごみは柚の本心を知り、姉と共に柚を連れ回すことで村に馴染めるように協力していきます。次第に柚も村に溶け込んできたのですが、その束の間、祖母は死んでしまったのです。折角柚に笑顔が増えてきたのに、どこか憂いを帯びるようになってしまったとのこと。それを救ったのが主人公くんの存在であり、親友を救済したこともこごみにとっては好感度上昇ポイントの一つだったのですね。ちなみにこごみと柚が友情を交わすイベントで給食のあげぱんイベントがあるのですが、個人的になんか好きでした。



  • こごみは主人公くんが隠し事をしていることを知ってショック
    • 農作業を真面目にコツコツと取り組んでくれる主人公くんの誠実さは早蕨家の信頼を獲得するに足るものでした。村人からも若いのに根性があると評価を得ていくのですが、そんな中、主人公くんが実父と電話しているところをこごみは立ち聞きしてしまったのです。そこで、主人公くんが柚を騙している云々とのことを中途半端に知ってしまいます。主人公くんが村人を欺いているかもしれないという疑念は、こごみを揺るがし、体調を崩させてしまいました。そんなこごみを熱心に看病してくれたのが主人公くんというわけで、こごみのためにオリジナル「杏仁豆腐」を作ってくれます。杏仁豆腐を食べながらこんなに良くしてくれる人をどうして疑ってしまったのだろうとこごみは後悔します。そこでこごみは自分の本心に気づくのですね。主人公くんのことなら自分は何でも知っていると思い込んでいたことに。そしてその事実が覆されたことを自分で認めたくなかったのだと。こうして内省したこごみは主人公くんの電話を盗み聞きしてしまったことを告げ、主人公くんもまたこごみは隠し事をしないと約束するのでした。こうしてまた好感度は上昇していきます。



  • おしかけ女房と柚との絆
    • 体調を回復したこごみは押しかけ女房と化し、主人公くんの家に家事炊事を行いにきます。当然、イモウトであり主人公くんと暮らしてきた柚としては複雑な心境。主人公くんも最初は戸惑っていたのですが、次第にこごみを受け入れて行き熟年夫婦のようになっていきます。一抹の寂しさを感じる柚に対して働きかけるのが、こごみの姉、すずなの存在です。後ろ向きになりがちでネガティブになりそうな柚を、水切り遊びで励ますシーンは良い場面。すずなの存在はこごみにとっても大きく、体調不良イベントで主人公くんに疑念を持ってしまった所で背中を押してくれる役割も担っています。一方でこごみと主人公くんは、柚の祖母が残したレシピを発掘することに成功し、柚が大好きであったというタルタルソースを再現します。柚はタルタルソースを食べながら、こごみとも家族になったことを実感し、3人で暮らしていくビジョンが見えたのでした。こうして柚にも関係を承認された主人公くんは、ついに早蕨家にご挨拶。娘さんをくださいイベント。あっさりと結婚を承諾され、子供をはやく作るように要請されるのでした。主人公くんはすっかりと村になじみ、こごみの幸せが自分の幸せであるとハッピーエンドを迎えます。