雑録

未来ラジオと人工鳩「月見里水雪シナリオ」の感想・レビュー

主人公くんが惚れた女を記憶喪失で忘れた後、義妹が自らその代替に成り代わる話。
義妹√微妙。率直に言うと、静岡県の茶畑に温泉旅行するだけ。
義妹を助けるために、言語障害を克服するというギミックも、ありふれたようなノリ。
終局部における主人公くんが忘れてしまった過去と決別する場面も、結局は自己満足で終了。
せめてお茶に対する熱いパトスと、それを題材とするフラグ構築にできれば、また変わったのかもしれない。

SF要素殆どなし!ラジオもあんまり関係ない!茶畑描写もあっさりよ!


  • これはあれだな。イモウトがお兄ちゃんを正ヒロインから寝取ってしまう話だな。
    • イモウトがお兄ちゃんを彼女から寝取ってしまう作品としては、タケイオーキ先生の『私の、お兄ちゃん』が有名ですが、本作はそれほど突き抜けてはいません。マイルドな感じです。体験版で、主人公くんは愛する彼女を失い、精神的ショックで味覚障害と記憶喪失と言語障害になってしまいました。(失われた記憶は彼女と事故に関するもののみです。他は覚えていました)。義妹はこれを契機にお兄ちゃんを寝取ってしまおうと画策します。喪失された記憶は無理に思い出さない方が良いと伝え、既成事実を作ってしまおうというのです。
    • こうして地元から離れ二人きりで静岡県の茶畑にやってきます。その地方には、煎じて飲めば味覚障害を治すという伝説の薬草があったのでした。主人公くんは自分のために頑張ってくれているイモウトに絆されていきます。さらに幼少期の記憶が想起され、イモウトが迷子になった時に必ず主人公くんが探し出していたことを懐かしむのです。するとどうでしょう。旅先でもイモウトが迷子になります。主人公くんは必死で見つけ出し、その際にイモウトに呼びかけるために声を出そうとして、言語障害が治ったのでした。
    • 残るは記憶喪失についてですが、主人公くんは断片的に正ヒロインの事を思い出し、過去と決別をつけようとします。行かないでというイモウトを振り払い、正ヒロインとの約束の地に赴きます。そこで主人公くんは正ヒロイン本人には会えなかったのですが、この作品の象徴である「人工鳩」の前で、お別れの決意を表明します。それを以てして本人に直接伝えたわけではないけれど、自己満足的に過去を克服。イモウトエンドとなるのでした。