雑録

月に寄りそう乙女の作法「柳ヶ瀬湊」シナリオの感想・レビュー

成金がお嬢様学校に通ったら同級生に嫉妬されて実家の運送会社が倒産した、というはなし。
複数ライターの弊害というべきか「つりおつはルナゲー」というべきかシナリオの落差が酷い。
途中で服飾デザインのテーマ性がどっかへ吹っ飛び湊は器用で小物細工に優れるという設定を活かせず。
また湊のお付きのメイドとして強烈な個性を誇っていた名波七愛も途中からフェードアウト。
滋賀県物語も消化試合のようにサクサク過ぎ去り、東京に戻ってメイド喫茶を開くのであった。

概要


  • 消化試合感満載
    • 柳ヶ瀬湊は唯一主人公が大蔵遊星=小倉朝日という事実に協力してくれる幼馴染み。一般人代表であったが、実家の運送業者が成りが上がったため、大蔵家に近づこうとして湊を送り込んでくる。しかし大蔵家で湊が仲良くなったのは妾の子;遊星。親の狙いは外れたものの、湊は遊星に惚れ込んでいくのであった。そんなわけで遊星に影響された湊は金の力で服飾学校に入学し、主人公の主のルナ様のご学友として過ごすことになる。成金の湊はところどころで旧来の資産家の令嬢たちに馴染めないことも多く、学校生活に苦慮していく。それでも明るく元気をモットーとしていたのだが、ついにクラスメイトの魔の手は実家にまで迫ってしまう。湊が女装を解いた主人公遊星と町中を歩いてたら「庶民のくせに男とデートとは生意気な」と圧力を掛けられてしまうのだ。大手の顧客に頼り切っていた柳ヶ瀬運送は取引先を失い倒産。湊は当初ルナ様の屋敷でメイドをしながら学校に通うことにしたのだが、数クリックで考えを改める(いつのまに!?しかもルナ様の援助を受け入れるやりとりが結構良かっただけに唐突感あるね)。遊星も朝日の姿は女装であったことを突如カミングアウトし、滋賀県に戻る湊について行く。ここからが怒濤の消化試合であり、地元の商工会に仕事を斡旋して貰って大学の学食で働いたのも束の間メイド喫茶の店員となり人気がでると、東京に2号店を出店することになって戻ってくるという流れ。展開早すぎだぜポカーン。衣遠お兄様が干渉してくることも全くなく、メイド喫茶2号店の経営は上手くいきあれよあれよとエンドを迎える。服飾のテーマはどこいったん?湊が手先が器用で石を磨いたり加工したりするという設定は!?
    • 七愛のことも忘れないであげてください
      • 「つりおつ」では主従愛も描かれており攻略ヒロインとそのメイドとの絆もまた見どころとなっている。湊も例外ではなく、彼女には名波七愛という強烈な個性を持つメイドがお付きとして存在している。七愛は湊に百合愛を感じており、遊星を目の敵にし、暗黒モードになってはぶつぶつと罵倒を唱え、日本文学を引用するなどといったナイスなキャラクター表現として作り上げられています。湊に百合愛を感じるようになった過去も多少は描かれているのだが、丁寧には描写されず。また滋賀県に帰ることになる際には七愛はルナ様の屋敷に置いてけぼりになってしまう。あれほど遊星に対して複雑な感情を抱いていたのに、なんかあっさり。一応和解?するようなイベントもなきにしもあらずなのですが・・・。