そして初恋が妹になる「夢を諦めない系のはなし」の感想・レビュー

女優を目指してグラドルしてたら枕営業要求されて挫折したけど抜け殻状態からもう一度リベンジ。
折角幼馴染というキャラクター表現なのに過去話が殆どなくて設定を潰しちゃってる。イジメ問題どこいった?
夢が叶わず足掻いている人にとってはそんなん分かってるよ!!ご都合主義と思ってしまうでしょう。
ヒロインが自発的意志により立ち直るわけでもないので、もう少し絶望感があると良かったかもしれない。
今でこそ正規採用になれたが就職試験に何年も失敗した身にとってみれば結構あっさり目だったと思われる。

雑感


  • 夢と挫折とリベンジ
    • メシ屋の娘は女優を目指して家を飛び出します。両親は芸能界に反対し、地元で堅実に生きろというのです。しかし家を飛び出したからと言って夢を叶える具体的な手段はなく、性産業に身を投じることになります。グラドルとして自らの性を売り物として生きながらえることになったのですが、将来の発展性はあまりありません。このまま目の前の仕事を一生懸命こなしていたとしても、雇用者に都合の良い様に使われ遣い潰されるだけなのです。下手をすれば春を売るお仕事や泡にでも沈められることでしょう。その危惧は的中し、枕営業を要求されることになります。命からがら逃げだしたメシ屋の娘は女優の夢を諦め挫折したのでした。
    • メシ屋に戻って給仕とレジ打ちの日々を送ることになりますが、胸の奥底に残った燈火は消え失せることなく燻り続けます。本人は夢を諦めたと述べ、主人公くんとの関係に将来を見出そうとするのですが、主人公くんから見れば全然諦めきれていないように感じ取られたのです。ならやることは一つでしょう。主人公くんは自発的意思により復活することを願ってしましたが、それが無理であったため、強制的にオーディションに送り込みます。主人公くんの強引な後押しは燻っていた燈火に薪をくべることになったのです。こうして見事仕事を獲得し上京、離別エンドを迎えます。エンディング後、航空輸送の物流関係に正規採用された主人公くんは、女優として大成したメシ屋の娘がテレビに映る様子を、昼飯の弁当を食いながら目にします。あの時、送り出した少女は成長し、もう自分の手には届かないところにいる、と感慨深くなるのでした。個人的にはここで終わっとけと思ったのですが、まぁヒロイン戻ってきてハッピーエンドとなります。