雑録

よめがみ My Sweet Goddess!「2周目リコリス√」の感想・レビュー

前世でイモウトに孕ませた娘と、転生した現世で結ばれるはなし。二重インセスト・タブー。
前半は神界の伏線回収がメインで、主人公くんが前世で闇堕ちしてしまった経緯が語られる。
後半は神界異能バトルに重きが置かれ、前世で培った力により、争いと略奪の魔人を討ち倒す。
妹妻&娘との親子丼があるかと一瞬思ったが、決してそんなことはなかった。
しかし神界はやりたい放題だな!と思う一方で、まだ母親ヒロインのアイリスが残っているのだった。

リコリスのキャラクター表現とフラグ生成過程


  • リコリスの襲撃とその和解
    • 体験版はリコリスの襲撃で幕を閉じるので、ある意味発売前の山場としての機能を持ったのがリコリスでした。しかしそれは体験版プレイヤーだけのはなしであり、本編が始まると速攻で和解することになります。リコリスの言い分は以下の通り。リコリスのママンであるネフィリスは、闇堕ちしてアンゴルモアと化した主人公くんに魔力を奪われてしまったのだとか。かろうじて一命はとりとめたものの、ココロを病んでしまい、リコリスのことを幼女とみなす生きる屍と化します。漫画版ナウシカクシャナ殿下ママンのような感じですね。そんなわけでリコリスは主人公くんから魔力を回収し、その魔力をママンに返すことで、精神的治療を試みていたのです。ゆえに主人公くんの魔力が必要となり襲撃してきていたのですね。ここまでが体験版の流れであり、本編はどうなったかというと・・・じゃあ、主人公くんが魔力供給をしてあげればいいじゃないというはなしになり、感応魔法展開となります(月姫翡翠を思い出したのは私だけではないはず)→→あっさり☆解決。そんなわけで主人公くんの体液をねだるリコリスに対して、好きという感情についてレクチャーしていく様子を眺めて楽しむことがプレイヤーに要求されます。「一緒に本当の『好き』を見つけよ?」がキャッチフレーズな日常パート。


  • 如何にして主人公くんは闇堕ちして魔神と成りしか
    • なんとリコリスは前世で主人公くんがイモウトに孕ませた娘であることが判明します。主人公くんは闇堕ちしてアンゴルモアとなり神界を滅ぼしかけるのですが・・・そもそもなぜ主人公くんは闇堕ちすることになったのでしょうか?また、闇堕ちする以前、主人公くんはどんな神だったのでしょうか?
    • 主人公くんは大地の豊穣神ネメシスでありイモウトの月の女神ネフィリスと懇ろな関係にありました。満たされた生活を送っていたのですが、そこに争いと略奪の神;サドが現れます。生まれながらにして忌み子であり成り上がりでもあったサドは、神界での権力欲に燃えていたのです。他者を食らい自分の神格とすることができるサドは風の神を食らった後、ネメシス(主人公くん前世での姿)の地位を簒奪しようと目論見ます。ネメシスと友達になり、ネフィリスを娶ることにしたうえで、ネフィリスの人格を破壊したのです。こうして愛するイモウトを蔑ろにされたことにより怒り狂ったネメシスは闇堕ちしアンゴルモアと化したのでした(その後、アンゴルモアは封じられママンヒロイン:アイリスにより息子として転生します)。



  • 神界異能バトルでサドを倒せ
    • ネフィリスを精神崩壊させネメシスを追い落とし、サドは月と大地の神格をも兼ねるようになり愉悦の絶頂にありました。しかし満たされたのはほんの一瞬で、再び更なる餌を求めるようになりました。サドは娶ったネフィリスの連れ子(ネメシスの実子)であるリコリスを育て上げた上で食らおうと考えます。源氏物語の紫なんちゃら展開ですね。こうして転生して善行を積む主人公くんの下にリコリスを派遣します。フラグ構築をさせた上で罠に嵌め、主人公くんを再び闇堕ちさせようとしてくるのです。主人公くんは前世の差轍を踏むまいと怒りをコントロールしてサドに臨むのですが、リコリスを弄ばれると逆上してしまいます。前世での記憶が力を使えと呼びかけてくるところは、熱い展開のための重要な伏線。前世での記憶の残滓からネフィリスの呼びかけで正気に戻った主人公くんは異能を発動!!ただしアンゴルモアの怒りパワーではなく闇堕ちする以前のネメシスの豊穣の恵みパワーだぜ!といった感じに繋がるわけです。
    • 以上により主人公くんは闇堕ちすることなくサドを倒すことに成功します。前世でのアンゴルモア騒動の黒幕を解決し、過去の因縁を清算したのでした。ここで妹妻ネフィリス&娘のリコリスとの親子丼を期待したプレイヤーは多かったのではないかと思います。しかしそんな奇跡は起こりませんでした。奇跡は起きないから奇跡っていうんですよ。最終的に神の座は復活したネフィリスが維持し、主人公くんとリコリスは神格の継承者になるために人間界で善行積みエンドを迎えるのでした。