ロスト・エコーズ 消化試合編 の感想・レビュー

戦国時代末期、秀吉の九州征伐直前、島津に征服されかけている大友氏サイドのはなし。
戸次鑑連こと立花道雪の娘:立花裎千代がメインヒロインであり、その魂の闇堕ちを防ぐのが目的。
タイムリープして過去改編。主人公くんは裎千代による筑紫氏の武将殺害を止めようとする。
共通√の戦国時代編までは面白いが、過去改編した後の個別√は消化試合でウトウトしてしまった。
写真店設定、巫女、考古学、祭り等テーマに出来ることは色々あったのに、勿体なかったかもしれない。

各個別√雑感

  • 悠樹晶穂√
    • 妹ヒロイン。前世は筑紫の加弥姫。前世で主人公くんに惚れこんでしまい執着心を抱き、現世で妹となった。前世において加弥は主人公くんと離れたくないと願ったため、天性したら血縁で関係性を縛ろうとしたのだ。だが、もし肉体関係をもったらどうであろうか?周囲に受け入れられず、離れ離れにさせられてしまうかもしれない。インセストタブーというやつだ。だから、晶穂と主人公くんが交尾を行うと、その行為をした記憶が晶穂から抜け落ちてしまうという事態が発生する。兄との交わりを強制的に忘却することで、近親相姦の禁忌をなかったことにし、離れる原因を取り除いてしまおうという装置が働いたというわけさ。と、いうわけで、主人公くんは加弥姫の魂を根本的に解決することとなる。こうしてハッピーエンドを迎えるのであった。


  • 立花結佳√
    • 幼馴染くっころ。前世は立花裎千代。本作のそもそもの目的は、前世の業を背負った結佳が闇堕ちしかけているのを防ぐことであった。そのため苦労して前世問題を解決するのだが、今度は過去とは関係なく現世での本人のせいで闇堕ちしかけてしまう。それは何故かというと、前世である裎千代自身も主人公くんのことが好きだと知ったから。裎千代自身は結佳のことを尊重しており、結佳と主人公くんが上手くいけばよいと本当に心から願っている。結佳自身もそれを十分承知しながら、心に巣食った闇により、心のどこかで裎千代の魂を恨んでしまう。これを解決するために、主人公くんは結佳の心象世界にダイブし、裎千代の魂を結佳の魂に完全に融合させる。最終的に、結佳は裎千代を受け容れることができハッピーエンドを迎える。


  • 竜泉卯実√
    • 真ヒロイン。菅原道真の娘。闇堕ちしかけたところを救われ神となる。この時の余りある神パワーエネルギーで、魂を分与して生まれたのが、裎千代や結佳の祖先であった。そのため自分の分け御霊である結佳が闇堕ちしかけたのを悔いて、主人公くんに過去改編を行わせた。過去改編は成功するも、それは卯実の存在をかけて実行されたものだった。過去改編で卯実の力はなくなり、ただの球に戻ってしまう。主人公くんは卯実のことを忘れ去るが、400年の時を経て現世でその球が見つかる。その球をもってヒロインたちと交流すると、過去の記憶が徐々に蘇っていく。そして戦国時代にもう一度舞い戻り、卯実が神社の御神体になるように画策する。この時ついでに主人公くんも神となる。現世に戻って、信仰心を恢復するために、盛大なお祭りを決行すると、卯実は復活する。残りはイチャラブ描写とハーレム展開。主人公くんが過去改編を経てヒロインズとフラグを立てまくった姿を見せつけられると、周囲に慮って卯実は一歩引いてしまう。だが卯実は主人公くんにきちんと言葉で告白することを決意。紆余曲折を経て、やっとこさ告白に成功する。卯実は寛容であり、主人公くんのことを独占する気もなく、ヒロインズとシェアしようということでハーレムエンドとなる。