雑録

運命予報をお知らせします「篝火夏帆シナリオ」の感想・レビュー

陰鬱でヘタレな主人公くんが過去に振られた女にもう一度挑む話。
篝火先輩は最初から好感度マックスだが、幼少期にその愛情を歪められてしまっていた。
成長後2回目も拒絶される主人公くんだが、フラグを叩き折ったサブヒロインズ達に激励される。
そして最後まで親友ポジションとして無償の愛を貫いた早蕨さんこそ真ヒロインというべけんや?
主人公くんは三顧の礼と言わんばかりに篝火先輩に真摯に向き合うのでした。

ヘタレ主人公くんを言説で惑わす帚木先輩が物語の原動力


  • 主人公くんが篝火先輩を好きになったのは、篝火先輩が主人公くんを好きだったから
    • 主人公くんは幼少期に篝火先輩に振られています。その根本的な原因としてあったのは帚木先輩による煽動でした。主人公くんと篝火先輩は何もせずにいれば自然とフラグ成立したでしょう。しかし帚木先輩は二人が安易に結ばれないように呪いをかけたのでした。それは主人公くんの篝火先輩への想いを捻じ曲げたこと。なんと帚木先輩は、篝火先輩が主人公くんに好意を向けているからモノにしてしまえと吹き込んだのです。そしてその場面を篝火先輩にわざと覗かせるというえげつなさ。こうして篝火先輩は疑心暗鬼になり、主人公くんが自分に向ける好意は本人の意志ではなく、帚木先輩に焚きつけられたからと思うようになってしまうのです。故に、幼少期の告白の時には、主人公くんが大好きだったからこそ、その想いを受け入れられなかったのです。



  • 主人公くんを支えるフラグクラッシュされたサブヒロインズたちとアガペーの親友
    • 篝火先輩に振られた主人公くんは以前にもまして斜に構えて学園生活を送るようになり、鬱屈した日々を過ごしていました。そんな主人公くんですが、生徒会の庶務となり行事運営をする中で成長していきます。そして成長後に出会った篝火先輩ともう一度関係性を構築していくのです。その過程で、主人公くんに思いを寄せる生徒会メンバーズのフラグを片っ端から折っていきます。そしてとうとう篝火先輩に辿り着くのですが、2度目の告白も振られてしまいます。それはまたもや主人公くんの告白に本人の主体的意志が感じられなかったからだったのです。
    • ショックを受ける主人公くんに発破をかけるのは、主人公くんに無償の愛を捧げる親友系ヒロイン!主人公くんに想いを伝えることの素晴らしさを教えるのは踏み台されたサブヒロイン!!彼女らの生き様を見せられ新たな成長を遂げる主人公くん。こうして、誰かに煽動されたからではなく、しっかりと自分の想いを伝えることの意志を固め、みたび篝火先輩に立ち向かいます。以上により主人公くんの真摯さが受け入れられ、フラグが成立するのですが・・・。
    • どうみても真ヒロインは早蕨さんです。主人公くんが幸せになることこそが自分の幸せだと言い張り、その態度を貫き通し、親友としての関係性を全うするのです。この無償の愛を感じ取れ!!主人公くんと正ヒロインのために、アガペーを注ぐ親友系ヒロインといえば、トナコイにも存在しましたが、本作においても際立った存在として、圧倒的な印象を植え付けてくれます。