けものフレンズ 12.1話「ばすてき」の感想・レビュー

フェネアラもの。本編において物語の伏線回収として使われていたCパート的なノリ。
時間軸としては巨大セルリアン撃破後〜旅立ちまでの1か月内のはなし。
最終話のラストで、かばんちゃんが旅立つ時に乗ることになる船を作る裏話です。
アライさんの猪突猛進っぷりと間延びした感じのフェックの掛け合いがとてもステキ。
そして何気に重要な伏線。サンドスターの効果は無限ではなくフレンズ化が解ける可能性があるのかも?

雑感


  • 「ばすてき」=「バス的なもの」=バスではないけれどもそれに似た何か=足漕ぎ式カート
    • 第1期作中では主人公(かばんちゃん)の足跡を辿るスピンオフ的なCパートがあり、そこでは本編で回収しきれない箱庭セカイの伏線回収を紹介することで、視聴者に考察要素を提示していました。本編が「かばんちゃんとサーバルの珍道中モノ」であったのに対し、Cパートの主役はアライさんとフェネックでありポストアポカリプス的な要素を担っていました。
    • 第12.1話でもその傾向を強く引き継いでいます。12.1話からの作品(第1.5期?)では、第1期ラストでかばんちゃんが旅立つ時の船を作る裏話を扱っていくのですが・・・。「アライさんとフェネックの掛け合いを愛でるコメディ」の中に、「人類絶滅後のセカイ」の匂いがぷんぷんするのです。複数のジャパリバスが島内各地に放棄されていることや、廃墟と化した遊園地に残る遊具の数々が寂寥感を誘うではありませんか。そしてサンドスター。フェックの発言からは効果が切れるとフレンズ化状態が解かれる的なニュアンスを邪推してしまいます
      • フェネック「あー、でもアライさーん。ここんとこ歩きすぎたよー。サンドスターが、もー」)。
    • こうしてアライさんとフェックは、博士と助手からバス的なもの(=足漕ぎ式カート)を授けられ、島内に残存するバスの残骸を探しに行くのでした。「出発、なのだー」と意気込むアライさんに「はーいよっと」と返すフェネックがグッときますね。ここで足漕ぎ式カートを登場させることで、かばんちゃんについていったのはサーバルの他にアライさんとフェネックであるとの予想の裏付けにもなりそうです。
    • 博士と助手のやり取りから日常的にかばんちゃんに料理をたかっている様子が窺い知ることができ、かばんちゃんお料理回もできそうですね。