かりぐらし恋愛「新妻ひより√」の感想・レビュー

主人公くんがヒロインの家を転々とする「かりぐらし」にひよりもついてくる話。
特に大きなイベントとか発生せず、ひたすらギャグ漫才を繰り返す日常描写がメイン。
母子家庭要素とかシロナガスクジラに拘るという伏線も全然活かされず設定倒れ。
作中でも攻略ヒロイン本人の口からシナリオのフェードアウトっぷりを吐かせているほど。
アホの子とお気楽に過ごす、ストレスも起伏も無い、平坦なキャラゲーって感じです。

新妻ひよりのキャラクター表現とフラグ生成過程


  • アホの子とお気楽に過ごす日常ゲー
    • 新妻ひよりはアホの子枠。アサプロ作品はヒロインに変顔をさせる顔芸でも有名ですが、今回それを担当するのが、ひよりというわけです。しかしひより自身は恋する乙女ですし、能力的にもかなり上位な方に来ます。なんか製作者サイドがひよりをアホキャラにしようとしている意図がプンプンしてしまいます。そんなひよりですが重要な伏線として、小さい頃に描いた母親の似顔絵が捨てられないという母子家庭要素と、シロナガスクジラに拘るという伏線が張られています。きっとこれは個別で回収されるに違いないとワクワクしていたのですが・・・なんと両方ともわりとスルーですよ!!ちなみにフラグ構築はチョロインっぷりを発揮し、主人公くんとのデートで思い出の品が欲しいとねだってくるので、そこで髪飾りを買ってやればフラグは成立さ。安直!
    • 「ジャア イッタイ ヒヨリ ルート デハ ナニガ シナリオ トシテ エガカレルンデスカ?」という疑問が発生します。ひより√のメインイベントは主人公くんのかりぐらしにひよりもついてくるのです。各ヒロインとひよりの絡みをお楽しみください。個人的には寂しがりやの理兎とそれを慮って接してあげるひよりの友情の話が好き。しかしマァこの主人公くんとひより。各ヒロインの家庭でおっぱじめるのよ。理兎のうちで対面座位ちゅっちゅして、年下後輩のおうちで一家が出かけている間に初体験をし、汚女の部屋でハグ添い寝ときたもんだ!!そして最後は主人公くんの実家(廃屋)で、かりぐらしの結論を決めることになります。最終的に、主人公くんはひよりの実家でひよりの母を含めて家族3人で生きていくエンドになります。主人公くんとひよりが外でイチャラブしている間に、お母さんのみよりがしんみりモードになるのですが、ここをもう少し掘り下げれば深みがましたのでは?と思ってしまいます。それでも本作はギャグメインということで、みよりも主人公くんをねらうわよ☆とお笑いオチとなります。