雑録

時間停止と不可避な運命「紅林花音」シナリオの感想・レビュー

物静かで交友関係の狭い図書委員の先輩がSF小説でデビューするはなし。
ご都合主義的にあれよあれよと作家への道を歩んでいく姿を眺めるだけ。
唯一のスランプが主人公くんの女友達への嫉妬により小説書けなくなったことくらい。
主人公くんは小説のプロットの相談に乗るとかいう立ち位置だが実質何もしていない。

紅林花音のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • もっとこうSF小説好きの先輩とSFトークがしたかったかもしれない。
    • 紅林花音は一つ上の先輩で図書委員。大人しい感じの物静かな女性で、本の知識にも詳しい鷺沢文香系ヒロインです。一般的に、本好きなヒロインの攻略√の問題点として、主人公くんが実際に本好きでないのに女を攻略するためだけに本好きのフリをする問題が挙げられます。たとえばカントクさんの原画ゲーでお馴染みの『your diary』など。本作品の場合は、時間停止の参考にするためにSF小説を読もうという背景があり、実際に主人公くんも本を読むので、その点は好印象でした。しかしながら、せっかく先輩とブックトークができると思っていたのに、そんな要素はどっかへ吹っ飛んで行ってしまったのでした。
    • 花音先輩√でメインテーマとなるのが、小説家としてデビューすること。小説好きな人にありがちなことですが、自分の創作意欲が刺激することもまた事実。そんなわけで花音先輩は自分でも作品を書いていたのです。今のご時世、ブログでもなろうでもカクヨムでも支部でも発表の場は腐るほどあり、筆すさびを満足させることはたやすいでしょう。しかし花音先輩の周囲にはネット環境もなく、誰かに読んでもらいたいという欲求を募らせていたのです。これを主人公くんが読んで大絶賛となりあれよあれよと周囲の人物にも広まり小説家デビューが決まったのでした。
    • 何というか、小説の内容とか詳述されず、ただ花音先輩の小説面白い!デビュー決定~~~とか言われましても・・・って感じですな。小説創作においてもほぼ何事もなく進みます。唯一のイベントが主人公くんの浮気問題。主人公くんはせめて小説のネタになればと、時間停止の話題を提供するため、違う攻略ヒロインと時間停止時計の実験に励みます。これをたまたま目撃した花音先輩は主人公くんの浮気だと勘違いし、悶々として小説が書けなくなってしまったのでした。主人公くんはイモウトにそのことを指摘されたため、即座に謝罪し、ことなきことを得ます。
    • こうして花音先輩は小説を完成させ、デビューも決まり、みんなでお祝い。今まで交友関係の狭かった花音先輩は、主人公くんのお陰で世界が広がったのでしたとハッピーエンドとなります。

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