ガイコウモンジョと呼ぶ場合が多い。
1.刊本の『日本外交文書』
- 日本の外交文書は2つのタイプがある。
- 1つ目が本(『日本外交文書』)。2つ目が簿冊(「外務省記録」及び「戦後外交記録」)
- 『日本外交文書』
- 第1巻第1冊 1936年に刊行 明治元年〜から 1巻につき1年分収録 多いときには分冊となる。
- 2006年までに計197冊
- 明治、大正、昭和期1(昭和2〜6年)の編纂はすでに完了
- 1940年までは順調に進み、9巻12冊の刊行を終えていたが・・・
- 第二次近衛内閣による行政整理により中断する
- 明治期の『日本外交文書』は1年分を1巻に収録。
- これを「編年方式」という。
- 昭和期3(昭和12年)以降はテーマ形式になる
- 主要ファイルが消失していたから。(※なぜ消失したかは不明)
- 昭和期3以降は編纂方式が変化!!
- これは「特集形式」と呼ばれる。
- 戦前期のシリーズは208冊 明治・大正・戦前
- 本になっている。
- 現在インターネットで見ることができる
- 本は白と黒があり、黒は「編年方式」、白は「特集形式」
2.外務省外交史料館所蔵「外務省記録」、「外交記録」
- 刊本とは全然違うものです。
外務省記録
- 「外務省記録」
- 外務省創設以来第二次大戦終結までの約80年 在外公館との往復電報・公信類をはじめとする外交活動にともなう史料
- 「外務省記録」が一次史料なので、『日本外交文書』ではなくこちらを使わねばダメよ。
- 明治・大正期
- 1門(政治)、2門(条約)、3門(通商)等の8門
- 合計 約2万2千冊
- 昭和戦前期
- A門(政治・外交)、B門(条約)、C門(軍)等16門
- 合計約2万6千冊
戦後外交記録
- 戦後 → 外交記録
- 2010年5月、「外交記録公開に関する規則(PDF)」を制定。
- 作成・取得から30年経過した行政文書は公開するとの原則を明記。
- 戦後については全部で何冊あるかはわからない。