雑録

満鉄記録映画集【6】・【7】

メモ:『満洲グラフ』を読んでいたら、満鉄映画製作所の作品を特集していく連載記事があったので、チェックが必要。あと同じくゆまに書房から『満洲映画』も復刊されているので読め。

満鉄記録映画集 第6巻

『開拓突撃隊ー鉄道自警村移民記録』

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  • 『開拓突撃隊ー鉄道自警村移民記録』(製作:満鉄映画製作所 製作年:昭和12年 約33分]
    • 満洲開拓移民国策に呼応して、満鉄鉄道総局が設置した鉄道自警村のルポルタージュ。内地(長野)の出発風景、北満の入植、阿城・小城などの鉄道自警村の春から秋にかけての生活と農業、鉄道警備の務め、教育と医療活動などを記録。
『開拓突撃隊』メモ
  • ナレーションのメモ
    • 鉄道自警村とは満洲の鉄道の沿線に、日本の農民を土着せしめ、満洲の開拓に精進し、傍ら鉄道永遠の守りたらしめるために、満鉄鉄道総局が移民国策に順応して、昭和10年から設置したものであります。
    • 今更申し上ぐるまでもなく、満洲国にある日本人は民族協和の外信となって、王道国家建設の生業に邁進しておりますが、住民の8割を占める満洲国農民と日本の農民とが犂や鍬をもって固く握手することは、日満一徳一心を如実にうえんする最大近道として、非常な期待がかけられているのであります。
    • ここに掲げられている表は、最近3カ年の統計でありますが、これらの集団はいわゆる満洲開拓の先駆者であって、我が国国策移民の前衛であり、また開拓鉄道としての特殊使命を遂行するための戦士の集団であります。
  • 各セクションのタイトル
    • 【祖先に拝別して】
    • 【確つかりやれと】
    • 【この処女地に】
      • 焼き畑、トラクターでの開墾、「肥料を必要としない」
    • 【或は馬耕に汗流して】
      • 馬耕 果樹・トウサクが南満、水稲が北満でもできる
    • 【お国自慢の田植え姿】
    • 【春は植樹】
    • 【初夏ともなればまた忙しい間作に】
    • 【新時代の労作は新時代の指導を受けねばならぬ】
      • ハルピン農事試験場
    • 【豚はバークシャ種で改良される】
    • 【おやおや】
      • ひよこ
    • 【村の朝】
    • 【緬羊の興味】
    • 【我家の建築】
    • 満洲にも夏が来た】
    • 【鉄道の警備に】
    • 【病あらば】
    • 【無事息災に育つ二世】
    • 【耕作の余暇に】
    • 【秋が来た】
    • 【新築家屋へ引っ越して】
    • 【村の秋祭り】
      • 映像使いまわしやんけ!満鉄記録映画集第5巻の『王道燦たり』と同じ映像。

『少年拓士の日記』

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  • 『少年拓士の日記』(製作:満鉄映画製作所 製作年:昭和15年 約29分)
    • 満蒙開拓青少年義勇軍の現地訓練所における農業教育と軍事教練に明け暮れる日々。訓練生の日記をひもとく形で構成。皇紀2600年奉祝芸能祭作品。

青少年義勇軍の1日の生活の流れが紹介されている。

  • 各種映像
    • 青少年義勇隊訓練所所在地
    • 朝 歩哨に立つ少年兵 夜明け 朝食調理当番
    • 乾布摩擦、河で洗顔、ラッパ、集合、国旗掲揚、二拍二礼一拍、奉書、体操、朝食、家畜餌やり
    • 農具準備、集団で耕地へ移動、集団耕作、トラクター、放牧、水汲み、播種
    • 子どもたちに教育、満人の少女?
    • 戦跡見学、故郷へ手紙を書く、集団耕作、収穫
    • 少年たちの住居、鶏、鶏卵の出荷、ひよこ、ハングライダー
    • 軍事教練、学習の時間、講義と座学、農作物の絵
    • 冬、馬ぞり、馬の手入れ、書籍が届く、凍った魚が届く、鼓笛隊、敵軍襲来訓練
    • 夕食風景、御霊鎮め→やめい→いただきます
    • さぁ、寝よう。就寝

満鉄記録映画集 第7巻

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『草原バルガ』

  • 『草原バルガ』(製作:満鉄鉄路総局 製作年:昭和11年 約21分)
    • 満洲ソ連外蒙古の国境地帯ホロンバイルの草原バルガに暮らす蒙古遊牧民の生活と風俗の記録。日本の記録映画史に名をとどめる満鉄映画の偉才・芥川光藏の「秘境熱河」、「娘々廟會」と並ぶ代表作。
  • 内容メモ
    • ホロンバイルの草原バルガの遊牧の記録映像。
  • 字幕メモ
    • ここは満洲国の西の涯。
    • シベリアと外蒙とにつづくバルガの草原。
    • 遠くは成吉思汗の覇業幾たびか民族興亡の草原をたどる彼等
    • ダライ湖に注ぐケルレン河の蛇行流
    • このあたり外蒙につづくバルガの大草原
    • 今もなほ 草に起き草に臥しつつ 昔ながらの遊牧を生業とする彼等
    • 初夏5月或る日の彼等
    • 髪飾りは既婚の女のしるし 処女は絹布で頭を巻いている
    • 羊毛は春秋二回に剪る
    • 生きて行く為の犠えに
    • 夏は乾かして貯える
    • 牛乳から乳酪を作って
    • 薪が無い 牛糞を燃料に
    • 乾燥すれば臭くない
    • 草原に湧く水を尋ねて
    • 茶は蒙古人の好物
    • 蒙古人にも将棋がある
    • 或日貿易の隊商が訪れた
    • 商談が出来た
    • 草を逐ふて次の遊牧へ
    • パオ(天幕)をたたむと車一台に積める
    • 広原に国境警備の重任
    • 高原の民族は古来熱烈な信仰に生きる 蒙古には移動する天幕の喇嘛寺がある
    • 巡回してきた喇嘛の天幕
    • 西蔵から伝来の経典
    • 喇嘛僧は医者もやる
    • 広い草原にポックリとオボといふのがある
    • 初夏5月 年に一度のそのオボ祭りがある
    • オボとは蒙古人には氏神にあたる
    • 祭りの日には近在から泊りがけで集まってくる
    • その日は蒙古の王府各族の大官が ここで天神地底を祀つて人畜の繁栄を祈る
    • 蒙人晴れの国技は角力
    • オボ祭りには角力と競馬がつきもの
    • 駻馬に鞭うつ少年旗手 その昔成吉思汗につれられて遠くウラルを越えたのも彼等
    • 牧草よ茂れ 家畜よ肥れ

『氷の表情』

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  • 『氷の表情』(製作:満鉄映画製作所 製作年:昭和16年 約28分)
    • ハルビン松花江(スンガリー)の凍結期に、満鉄が行った氷の力学の科学的研究と実験を記録した科学映画。道路として使用される凍結した松花江、氷を割って身を沈めるロシア正教の洗礼、氷上の漁業、春を迎えた松花江にひしめく巨大な氷塊の流れなど、北満の厳しい冬の生活描写や自然描写を数多く含む。
  • ナレーション
    • 満洲に住む人々にとつて 冬は脅威でもあり魅力でもある。冬は結氷の現象によつて代表される 北を拓き北を護る人々にとつて。その実体を究明することは大きな宿題である。
  • 内容は科学モノ
    • 流氷の原理などが説明される。
    • ロシア正教の氷の式典で、氷を割った池?の中に突入するという儀式がある。