新京の観光資源がどのような役割を果たしていたかを分析するために、地域別で整理した。
旧市街は満洲国建国以前の長春(満鉄附属地・寛城子・商埠地・城内)。
新市街は満洲国建国以後、国都建設計画で作られた地域。
1.旧市街
地図は『国都新京案内』(新京観光協会、1940)。
1-1.旧満鉄附属地
1-1-2.旧附属地東部エリア 日本橋通り周辺
1-2.旧寛城子エリア(新京北西部)
1-3.旧商埠地
2.新市街
2-1.大同大街
- 大同大街
- 新京中央を貫く道路。新発路で中央通りと接続する。大同広場以北はビル街。以南は官公庁。順天公園を経て新京南端の建国広場まで続く。
2-1-1.大同広場以北
2-2-2.大同広場以南
- 新京特別市公署
- 大同広場の南東。国都建設計画で最初に着手。新市街で一番古い建物。
- 首都警察庁
- 大同広場南西。特別市公署と並び新市街で一番古い建物。東洋風な好ましい建築。
- 協和会本部
- 大同広場を南下し、大同大街が下り坂に入る東側。倶楽部か住宅風の瀟洒な建物。
- 白山公園
- 協和会本部の西。大同大街を挟んで会い向かい。園内には動物園がある。
- 大同公園
- 協和会本部の南。国都建設計画で出来た最初の公園。野外音楽堂、プールがある。イタリアから贈られた牝狼の像も園内にある。
- 牡丹公園
- 大同公園の西。大同大街を挟んで会い向かい。テニスコート、花苑、温室等がある。
- 孝子墳
- 大同公園の正門の前、大同大街の西側の道路にある小高い古墳のようなもの。満人の信仰の厚い廟で大同大街の建設にあたって特に取り残された程。民族融和の象徴。
- 世界紅卍会
- 孝子廟の南。大同大街と興仁大路との交差点。満人の道教系施設。朱や緑に彩られた門が美しい。
- 内務局・民生部・経済部・専売総署
- 興仁大路を過ぎて大同大街をさらに南下した地点。国都建設計画により立てられた近代建築群。"
2-2.宮廷御造営地周辺
全体図