新京
はじめに 第二章からは各都市における観光者の旅行行動及び観光者の視点から見た都市の様相を見て行く。新京における観光の特徴として、観光事業者側は日本が建築した近代的建築群を観光資源とし、観光者に見せようとしていた。しかしながら観光者は、それら…
満洲国新京市については既に論文の草稿を報告した。h30shimotsuki14.hatenablog.com その時の指導教授のコメントは、満洲国における現地住民の活動にクローズアップせよというものであった。このことは研究室訪問をした際に、研究計画書を見てもらった時から…
作業中 とりあえず片っ端から打ち込み。日付は打ち込みをした日。あとで整理体系化する。11/15打ち込み完了 公園 吉林から新京に向かう気車内 新京銀座 売買しているのが非日本人 満人妓楼 長春浴地 未整理 関東軍司令部 新京商埠地 11/11 夜の新京情緒 新京…
目次 1.問題意識と問題設定 1-1.満洲国の成立と鉄道路線 1-2.新京/長春に至る二つのルート 1-3.新京への第三のルート 1-4.問題設定 2.先行研究 2-1.研究の中心はあくまでも日本サイドが論点であり、日本海航路の限界性を指摘する。 2-2.先行研究の問題点 3.…
満洲国建国後、京図線および北鮮三港の整備により日本海ルートが形成された日満交通路。 最捷経路として着目された北鮮航路であるが、旅行者はどのような心象を抱いたのであろうか。 ここでは旅行記・紀行文のうち日本海ルートを利用したものをまとめた。 新…
【レジュメ】「新京において旅行者はどのような行動を取り、それを通してどのような心象を抱いたか」 目次 1.序論 (1)問題の所在 (2)リサーチクエスチョン 2.本論 (1)日本人が建設した都市 (2)植民地都市としての性格 (3)新京支配の象徴 支配装置としての関…
先行研究リスト 高媛「記憶産業としてのツーリズム 戦後における日本人の「満洲」観光」『現代思想』29(4)、青土社、2001年、219-229頁 高媛「「帝国後」と満洲観光」(高媛『観光の政治学 : 戦前・戦後における日本人の「満洲」観光 』東京大学、2005年、博…
進捗メモ 史料づくり中。 最初、国会図書館デジタルをそのまま直打ちしていたが、時間がかかりすぎるうえ、17時で大学図書館が閉まってしまう。市立図書館なら20時までやっているが、遠い。早くしないと雪が降ってきてしまう。そのため多少カネがかかるが、…
0.これまでの経緯 0-1.修論のテーマ選択 帝国日本と植民地間の「人の移動」 →植民地への「観光」が果たした役割・機能 0-2.満洲国観光に関する先行研究の特徴 (1)観光によって満洲国に対して典型的なイメージが付与された。 ①満洲国の周遊ルートは定型化して…
1.今回のRQ RQ 「満洲国の国都「新京」は旅行案内やパンフレット でどのようなイメージ像を提示されたか?」 分析対象 今回分析したのは『南満洲鉄道旅行案内』(1909年12月、1912年10月、1917年1月、1919年6月、1924年9月、1929年12月、1935年4月)、『満支旅…
新京の観光資源がどのような役割を果たしていたかを分析するために、地域別で整理した。 旧市街は満洲国建国以前の長春(満鉄附属地・寛城子・商埠地・城内)。 新市街は満洲国建国以後、国都建設計画で作られた地域。 1.旧市街 地図は『国都新京案内』(新京観…
※作業中 終わる気がしない 『観光地と洋式ホテル』、鉄道省、1934 「新京」(87-88頁) 「新京は満洲国の首府で、松花江と遼河の両流域に跨る沃野の枢軸に地位を占め、夙に満洲に於ける農産物の一大集散地として知られ初冬から晩春にかけて運パされる大豆、雑…
タイトルのリスト化と記事の収集は終わった。 この後は記事を読んで整理・分類・体系化を進める。 1932年 1932年2月18日 東京/朝刊 2頁 「国都は吉林に 省民の熱望」 1932年3月1日 東京/朝刊 3頁 「国都長春の遠大な建設計画」 1932年3月4日 東京/朝刊 2…
朝日新聞社が出していたグラフ誌『アサヒグラフ』における新京関係の記事 秩父宮が名代として新京の溥儀を訪問した記事(1934年 6月 20日[通常号554号]) 荒木巍の随筆(1939年 10月 11日[通常号831号]) 山田清三郎の新京の冬景色を題材にした詩(1939年 11…
※昭和14年版~18年版の『満支旅行年鑑』の分析。昭和19年版はマイクロフィルムを複写依頼中 概要 料金の変化(※小人は大人の半額) 昭和14年及び15年…1円50銭 昭和16年…2円 昭和17年・18年…3円(※満人コースは1円50銭) 観光バス周遊時間の変化 昭和14年、18年…3…
※作業中復刻版は複数の雑誌を編纂したものであり、発行当時の各巻のページ表記ではなく、復刻版通してのページ数となっている。 『満洲グラフ』復刻版第1巻 「国都建設」(8-9頁)/(『満洲グラフ』第1巻第1号(1号) 昭和8(1933)年9月15日発行) 内容 見開き2頁…
新京商工会から発行された『新京の概況』は建国10周年を記念として出されたものであり、「新京の観光について」という章立てが存在する。新京観光の意義、観光バスのすすめについて述べた後、各項目を立てて、それぞれの観光資源の説明を施している。その観…
ジャパン・ツーリスト・ビューロー(東亜旅行社、東亜交通社)から出版されていた『満支旅行年鑑』は昭和14年版~昭和19年版まであるが、そこでは各都市の紹介及び戦跡に関する解説が掲載されている。各版ごとに記述内容は若干異なるが大筋はほぼ同じである。…
『案内』は全部で合計7種類 『南満洲鉄道案内』(『南満洲鉄道旅行案内』)のシリーズは合計7種類発行された。それ即ち、1909年12月、1912年10月、1917年1月、1919年6月、1924年9月、1929年12月、1935年4月のものである。このうち「新京」は1935年4月のみで、…