『はじカノ -君がいる部屋-』(体験版)の感想・レビュー

ゲーム会社社員の主人公のアパートに3人のヒロインが遊びに来る話。
攻略対象の「アパートの元の居住者」というのはちょっと強引な設定かもしれない。
残りの二人は義妹及び職場の先輩。イモウトは個別に入るとイキナリお涙頂戴展開。
職場の先輩は立ち絵の横向きの差分が微妙でブラジル体操をしているみたい。
主人公が風邪を引いた時に看病してもらう人を選ぶ選択肢で個別分岐する。
あと立ち絵の眼球表現に多少違和感を抱くかもしれない。

賃貸アパートの一室を舞台にした交流がウリ

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  • 朝昼晩と3人のヒロインをよりどりみどり
    • 主人公の男性はゲーム会社に勤務する社会人。仕事は多忙であり、引っ越し先のアパートの荷解きもままならない状態でした。そんな折、アパートに次々とヒロインがやってくることになります。まずやってきたのはかつてアパートの部屋に住んでいた元・居住者。酒飲んで酔っ払った結果、引っ越したことを忘れて上がり込んでくる女子大生です。次にやってくるのが義妹であり、ろくに実家に帰らない主人公の様子を見に来たというのです。メーカーとしてはこのギャル妹をギャップ萌えで魅せようとしており、主人公に悪態をつくがそれは好意の裏返しという典型的ツンデレなキャラクター表現を提示してきます。しかし「メスガキ分からせモノ」ではないですが、世の中をなめ腐っているガキが礼節の欠片もなく生意気な態度を取ると大変不快な気分になるので、これを乗り越えることができるかどうかが鍵となります。最後は職場の先輩のOLであり主人公のことを新人君と呼びバブミ系で可愛がるという展開になっています。この3人をとっかえひっかけしていくのが共通ルートの主軸となっており、朝は妹、仕事中は先輩、退社後は女子大生がそれぞれ主人公に世話を焼いてくれることとなります。

 

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  • 鈍感難聴系主人公が都合よく忘れる過去
    • フラグ構築のための好感度蓄積は結構粗雑であり、義妹以外のヒロインとの交流の出だしが、ちょっと無理やり感あります。女子大生は退社後にスーパーでスイーツを買うときに何故か出現し、一緒に帰って夕食を作ってくれます。OLは会社で接待があると主人公を召喚し、自分に出された日本酒や焼酎を主人公に飲ませる役をやらせます。そんなこんなで好感度を上昇させていくのですが、個別ルートに分岐するのが風邪の看病イベントです。風邪をひいて辛いときに誰に看病してもらうかを選ぶことができます。ここで女子大生やOLは予定調和なのですが、ぶっとんだ展開になるのは義妹。共通ルートでは主人公が高3の時に父親が再婚して義妹ができたと述べられています。義妹とはほぼ関係性を築くことなく、主人公は受験勉強に専念し、大学進学を契機に実家を出たとされていました。しかし個別ではそんな設定をすっとばし、義妹のお涙頂戴エピソードが始まります。義妹の元家庭は裕福だったものの父親に捨てられ母子家庭になってしまい生活は激変。貧乏暮らしが始まったところを主人公の父と再婚することで救われます。しかし義妹は本当の父親のことを忘れられず、元居た住居で父親を待ち続けるのです。そんな少女に対して主人公が兄ならぬ父親代わりになってやると言っていた過去が明らかになります。オイオイ、そんな重要な過去を共通ルートの時にはなぜ忘れていたのかと突っ込みどころ満載となるのでした。体験版では各ヒロインを選んだあとに速攻で夜伽描写が入り、続きは製品版で!と幕を閉じることになります。

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