【アニメ版】『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第9話「メイドのアン=シェリー√」の感想・レビュー

テスト勉強会前編・後編に続き、ついにメイドにまでスポットライトが当たります。
今回の語り部はメイドのアンで、彼女もまたカタリナに攻略された一員だったのです。
アンは男爵の私生児であり周囲の顔を伺い自我を消して生きてきました。
そんなアンを救ったのがカタリナであり、それ以来忠義の絆が形成されたのでした。
C-partからついにようやくシナリオが動き出し、カタリナ断罪劇場が始まります。

アン=シェリーのキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 自我消却系メイドに感情を取り戻させる話
    • カタリナに仕えるアン=シェリー。彼女がなぜカタリナに忠義を尽くすのかが語られることとなります。アンは男爵がメイドに産ませた私生児でした。母から男爵に従順であるように躾けられたアンは自我を殺して周囲の顔色を窺い生きるようになります。転機となったのは火災による母親の死。その火事でアンも火傷を負うと傷物はいらぬと放逐されたのでした。
    • その後、遠縁のクラエス家にメイドとして引き取られることとなったアンはここでも感情を殺して生きてきたのですが、カタリナが前世の記憶を思い出すと状況が一変するのです。貴族令嬢として破天荒であった転生カタリナはその天真爛漫さで次々とトラウマ持ちのメインキャラクター達を攻略していきます。それに巻き込まれたアンもいつしか自分の感情をさらけ出せるようになり、自我を殺すのではなく、自発的にカタリナに仕えるようになっていきます。
    • そして最後にダメ押しとなったのが男爵の再訪事件。政略結婚の手駒として一度は手放したアンを回収しにくるのですが、ここでカタリナが如何にアンが重要かについて熱弁を振るうのです。カタリナ演説に感極まるアンはマインドコントロールから解放され男爵に自分の意志を表明します。さらにそれを聞いていたカタリナ父が颯爽と登場し男爵の野望を打ち砕いたのでした。カタリナのダディは伯爵だもんね。男爵なんざ下っ端よ。
    • この事件を契機にカタリナとの主従の絆は強固なものとなり、その絆はそれ以後も育まれていったのでした。カタリナが真っ先にアンに進級報告をしに行ったり、結婚について尋ねられたアンが答えに窮した場面で助け船を出したりとさり気ない形ではありますが、二人の主従関係が垣間見られて尊いですね。メイドは良い。

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