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  • アフリカ史 エジプト5000年史

    1.エジプト文明 「エジプトはナイルのたまもの」 by ヘロドトス

    (1)統一国家の成立

    • ナイル川の氾濫は規則的!! → 太陽暦で正確に予測できる → 王は神官ではなく神の子!!
    • 統一国家の形成 (前3000年中ごろ)
      • 集落(ノモス)の形成 → より大規模な治水・灌漑農業の必要性 → 上エジプトが下エジプトを征服

    (2)エジプト古王国~中王国

    • ①古王国 都:メンフィス
      • クフ王(在位2554頃~前2531頃)の時代にギザの第1ピラミッド(世界最古最大)を建設。
        • →天体観測・土木建築・測地などの技術が発達。十進法の使用。ゼロの概念は知られず。
      • 第6王朝崩壊後、地方勢力が割拠し、国内が乱れる。
    • ②中王国 都:テーベ ← テーベの王がエジプトを再統一
      • 官僚機構を整備、ナイル川下流の開発。
      • 中王国衰退後、馬と戦車で武装したアジア系異民族ヒクソスがエジプトに侵入。
    • ③エジプト神権政治の特徴
      • a.エジプトの王(ファラオ)は太陽神ラーの子 → 絶大な権力はピラミッドに象徴される。
      • b.アメン信仰…中王国じだいにはテーベの守護神アメンが主神となり、新王国時代にはアメン=ラーの信仰が広まる。
      • c.文字
    • ④霊魂不滅説
      • a.ミイラ…加工保存された遺体。エジプトでは霊魂が戻ってくるとされた。
      • b.「死者の書」…オシリスの審判を受ける際に必要な呪文を記した副葬品。

    (3)エジプト新王国

    • ①新王国までの流れ
      • 古王国 都:メンフィス、クフ王のピラミッド
      • 中王国 都:テーベ、中王国衰退後、馬と戦車で武装した異民族ヒクソスがエジプトに侵入。
      • ヒクソス支配…中王国滅亡後、エジプトを支配。エジプトに馬・戦車をもたらす。
    • ②新王国 都:テーベ ← テーベの王がヒクソスを撃退して建国。海の民により衰退。
      • トトメス3世→領土最大。シリア、ヌビアを征服。
      • アメンホテップ4世→アモン神を祀るテーベの神官団がファラオより強大化→ 宗教改革
        • イクナートンと改称・アトン一神教強制・テル=エル=アマルナ遷都。→写実的なアマルナ美術の発達。
      • ラメス2世→カデシュの戦いでヒッタイト王ムワタリと戦う。

    2.末期王朝と異民族支配(クシュ王国→アッシリア→サイス朝→アケメネス朝→アレクサンドロス帝国)

    3.プトレマイオス朝エジプトとローマ

    4.エジプトにおけるイスラーム諸王朝の興亡

    (1)正統カリフ時代

    • 第2代ウマル(位634-644)
      • 東ローマ帝国からシリアとエジプトを奪う←住民のキリスト教徒は異端の単性論が多く、東ローマ皇帝の支配を嫌う。

    (2)トゥールーン朝(868~905)

    • 概要
      • アッバース朝によってエジプト総督大理として派遣されたトルコ系軍人イブン=トゥールーンが自立して建てた政権。シリアにも領土を広げた。

    (3)ファーティマ朝(909~1171)

    (4)アイユーブ朝(1169~1250)

    (5)マムルーク朝(1250~1517)

    • ①建国:1250年マムルーク軍団がアイユーブ朝の君主を廃して権力を掌握し、奴隷出身のマムルークが代々のスルタンになるマムルーク朝を起こす。
    • ②税制:アイユーブ朝から引き継いだイクター制を一段と整備
      • →イクター(徴税地)を保有した軍人は首都カイロに住み、代理人を派遣して税収を確保してカイロに運ばせたので、全エジプトの富がカイロに集中した。
    • イスラームの中核都市としてのカイロ…モンゴルに蹂躙されたバグダードに代わり、イスラーム世界の内外を結ぶ国際交易の中心となる。
      • カーリーミー商人…11世紀以降、カイロを拠点に紅海、インド洋の香辛料貿易を独占した商人。香辛料はイタリア商人にアレクサンドリアで売却された。
    • イスラーム世界の盟主…アッバース家のカリフをカイロで擁立し、メッカを保護。
    • ⑤バイバルスの活躍…モンゴル軍を撃退し、十字軍勢力をシリアから駆逐する。
    • ⑥衰退…14世紀以降、度重なる凶作とペストの流行で人口が激減し、社会の活力が喪失する。

    (6)オスマン帝国のエジプト征服

    • セリム1世(在位1512~1520)

    5.エジプトの近代化

    (1)ナポレオンとムハンマド=アリー

    (2)ムハンマド=アリーのエジプト近代化政策

    • ①内政
      • マムルークを一掃、近代的な陸海軍の創設、造船所・官営工場・印刷所の建築、教育制度の改革
        • →徴兵制や強制労役を通じて、エジプト人は国民統合される。
    • ②外政
      • a.オスマン帝国の要請でワッハーブ王国 滅ぼす(1818)→のち復活
      • b.第一次エジプト=トルコ戦争(1831~33) 
      • シリア領有を求めてムハンマド=アリーがオスマン帝国に宣戦。ロシアがオスマン帝国を援助したが、イギリスの干渉によりエジプトはシリア統治権を得る。
      • ウンキャル=スケレッシ条約(1833)…ロシア以外の外国軍艦のボスフォラス・ダーダネルス両海峡の航行禁止
    • c.第二次エジプト=トルコ戦争(1839~40)
      • シリアの世襲権を求めるムハンマド=アリーに対してオスマン帝国が攻撃。ムハンマド=アリーは仏の援助で勝利したが英が干渉してスーダン以外の征服地を返還。
      • ロンドン会議→ロンドン4国条約→海峡協定(1841)…ウンキャル=スケレッシ条約破棄。外国軍艦の両海峡の航行禁止

    (3)イギリスの保護国

    • 不平等条約
    • ②国家破産
      • 綿花に依存したモノカルチャー化は国際価格に国家の経済が大きく左右され、経済が弱体化。南北戦争後、アメリカ産綿花の輸出が再開され、綿花価格は暴落し大打撃を受ける。1862年に外債発行、76年に破産。英仏による国債管理下に置かれる。
    • スエズ運河の持ち株をイギリスが買収
      • 1869年、フランス人レセップスがスエズ運河を建設。1875年、財政難に陥ったエジプトがスエズ運河の持ち株をイギリスに売却。イギリスは保守党のディズレーリがユダヤ人財閥のロスチャイルド家の資金力を利用。これ以後、イギリスのエジプトに対する介入が深まる。(※フランスは普仏戦争の敗北により疲弊中)
    • ④ウラービー革命 (1881~82)
      • エジプトに対する外国支配の強化に対して、ウラービーの指導でおきた武装蜂起。「エジプト人のためのエジプト」をスローガンに掲げ、エジプト民族運動の出発点となる。
      • →英(第二次グラッドストン内閣)が単独出兵で鎮圧し事実上の保護国→1914年WWⅠで完全保護国化。
    • ⑤マフディーの乱(1881~98)

    6.エジプトの独立

    • ①独立までの道のり
      • a.エジプト保護国化…第一次世界大戦勃発と同時にオスマン帝国の主権を否認し保護国
      • b.反英運動高ま(1919)…エジプトの民族代表団ワフドを中心に大衆運動が広がる
      • c.英、保護権を放棄(1922)…英が一方的に条件付き独立を宣言。エジプト防衛権、スエズ運河駐屯権、スーダン領有権を留保した。エジプト王国の成立。
      • d.エジプト=イギリス同盟条約(1936)…エジプトに完全な主権を認め、イギリス軍と官吏の退去を定めた。しかしスーダンスエズ運河にはイギリスが駐兵を続けた。
    • イスラーム勢力の伸長
      • 世界恐慌とともに都市労働者、農村から流入した貧困大衆の間に経済的社会的格差に対する不満が拡大。
      • ムスリム同胞団…1929年ハサン=バンナーにより結成。腐敗を攻撃しイスラーム国家樹立による社会的公正の実現を訴える

    7.戦後エジプトと中東戦争

    (0)開戦前史

    (1)第1次中東戦争(パレスティナ戦争:1948~49)

    (2)第二次中東戦争(スエズ戦争:1956~57)

    • ①背景
      • 1952年 アラブ連盟の盟主・エジプトで自由将校団がファルークの王政を打倒(エジプト革命
      • 1954年 親ソ派のナセルが親英米派のナギブを追放
      • 1955年 バンドン会議に出席したナセルの積極的中立外交とアラブ民族主義英米は警戒 
      • 1956年 英米はアスワン=ハイダム建設の資金援助を撤回。ナセル大激怒!!!
    • ②経緯
      • 1956年 激怒したナセルはソ連の資金援助でスエズ運河国有化を宣言!
      • イスラエル軍がエジプトに侵攻。続いて英仏も出兵して運河地帯を占領。
      • →国連安保理ソ連フルシチョフ書記長がエジプトを支持して撤兵勧告
      • →事前に相談をされなかった米のアイゼンハウアーも激怒し、英首相イーデンに撤兵勧告。
    • スエズ戦争の意義
      • a.3カ国軍の撤兵でナセルの人気が頂点に達する →アラブ民族主義の勝利
      • b.中東に対する米ソの影響力が強まり冷戦が波及(米国;イスラエル支援、ソ連;アラブ支援)

    (3)第三次中東戦争(六日戦争:1967)

    (4)第四次中東戦争(1973)

    • 1970 ナセルが失意のうちに死んでサダトが大統領に就任
    • 1973 エジプト・シリアが先制攻撃(イスラエルは苦戦を強いられる)
      • →OAPECの石油戦略が発動! アラブ側が政治的に勝利

    8.第4次中東戦争以後のエジプト