1.共和政ローマ
(2)身分闘争の時代
- ①貴族の支配
- ④十二表法
- 前5世紀半ば。ローマ最古の成文法。旧来の慣習法が成文化されたため、貴族による法知識の独占が破られた。
- ⑤リキニウス=セクスティウス法(前367)
- コンスルの1名は平民より選出すること
- 公有地の占有を一人500ユゲラ(125ha)に制限すること。
(3)イタリア半島の統一
(4)対外戦争
(5)ローマ社会の変質 ~格差社会と重装歩兵の崩壊~
- ①有力者たちの繁栄
- ローマは属州を獲得し直轄支配を行うが、属州に赴任する総督・騎士身分の徴税請負人が属州で収奪を行い、巨利を得る。土地を購入し、戦争捕虜による奴隷を大量に使役してラティフンディウムを経営。オリーブ、ぶどう、小麦などの商品作物を栽培した。
(6)グラックス兄弟の改革
- 背景:重装歩兵の担い手であった中小農民の没落に危機感を抱く
- 内容:リキニウス=セクスティウス法を復活し、大土地所有の制限と無産市民への土地分配を実施。
- 結果:元老院の反対で失敗(兄暗殺、弟自殺)
- 影響:改革の失敗以後「内乱の1世紀」へ突入。
2.帝政ローマ
(1)帝政初期の展開
(1)-1.プリンキパトゥス(元首政)
(1)-3.五賢帝の時代
- ①人物
- ネルウァ(96~98)…五賢帝の時代の始まり。元老院と協力して善政を行う。
- トラヤヌス(98~117)…初の属州(スペイン)出身の皇帝。ダキア(現ルーマニア)を征服し、帝国領土最大。パルティアの首都クテシフォンを攻略するが遠征中に病死。
- ハドリアヌス(117~138)…領土拡大路線から安定路線へと変更。帝国内を巡幸し、ブリタニアにハドリアヌスの壁を築く。
- アントニヌス=ピウス(138~161)…「ピウス」とは「敬虔な人」という称号。内政の安定と財政改革に努める。
- マルクス=アウレリウス=アントニヌス(161~180)…ストア派哲学者で「哲人皇帝」と呼ばれ『自省録』を記す。(※かつては『後漢書』における大秦国王安敦とされ季節風貿易と絡めて出題されることもあった。)
- ②社会状況