1.イギリス史
(1)古代ブリタニア
(2)イングランドの成立
- ①アングロ=サクソン朝
- ②デーン朝(1016-1042)
- クヌートイングランドを征服。デンマークの王位も継承し、ノルウェーも支配して「北海帝国」を築いた。
- クヌート死後は衰退し、後にアングロ=サクソン朝が復興。
(3)プランタジネット朝(1154-1399)
- ジョン(位1199-1216)
- ヘンリ3世(位1216-1272)
- 重税などでマグナ=カルタを無視したため、シモン=ド=モンフォールの反乱を招く
- シモン=ド=モンフォールが旧来の諸侯の会議に州代表(騎士・市民)を加えた議会を招集したことから、イギリス議会の起源とされる。
- エドワード1世(位1272-1307)
- シモン=ド=モンフォールを打倒。聖俗諸侯・州・都市代表を招集し議会を開く。この議会は当時の身分制社会を「模範」的に反映していたので、模範議会と呼ばれる。
(4)身分制議会
☆身分制議会とは西欧中世末期に設置された国王の諮問機関。国王の召集で身分別に集会をひらく。
- ①王権を制約する側面
- 課税承認権(審議権)…戦費などを目的とした国王の課税要求の交渉・承認を行う。
- ②王権を伸張させた側面
- すべての身分に関わる公共の事柄については、国王による課税を認める。→王権の伸張を促し、国王による主権国家形成の第一歩となる。
2.フランス史
(2)カペー朝(987-1328)
- ①王権弱体期
- 987年、パリ伯ユーグ=カペーが国王に選出されカペー朝成立。王権はパリ周辺に限定され、各地に大小の諸侯が分立する封建国家。
- 南フランスには王権が及ばず。
- イギリス領の存在…1066年に英王となったノルマンディー公領。
- 英王だがノルマンディー公としては仏王の臣下。
- ノルマンディー公位を継承し、1154年に英王となったアンジュー伯領など、広大な英領がフランスの内部に存在。
3.英仏百年戦争
(1)百年戦争の原因
- ①根本的な英仏の対立
(2)戦争の経緯
中期
国王派と親英派に分かれたフランス諸侯間の戦い
(3)百年戦争後のフランス →長期間の戦争で諸侯が没落し、大商人と結んだ王権の伸張が進む。
- ①シャルル7世…大商人シャック=クールを財務官に登用。戦費調達のため徴税制度を整備。
- ②シャルル8世…反抗貴族をおさえ中央集権化を推進。対外的にはイタリア戦争。
4.ドイツ史
ザクセン朝
ザリエル朝
シュタウフェン朝
- フリードリヒ1世(位1152~1190) 赤髭王バルバロッサ
- 積極的にイタリア政策を展開 → 北イタリア諸都市の結成したロンバルディア同盟に敗北。
- 英王・仏王と第三回十字軍に参加 →遠征先の川で溺死。
- フリードリヒ2世(位1212~1250)
ルクセンブルク朝
- カール4世(位1347~1378)
5.東欧と北欧
(1)東欧の状況
- ①東方植民
- ③ポーランド…ヤギェウォ(ヤゲウォ/ヤゲロー)朝(1386~1572)
- 1386年、リトアニア大公ヤゲウォがポーランド女王ヤドヴィガと結婚しリトアニア=ポーランド王国が生まれる。
- 1410年、タンネンベルクの戦いでドイツ騎士団を撃破し、地位を確立。
- 1572年、ヤゲウォ朝断絶→その後貴族達による選挙王制で内紛が続きポーランド分割により国家が消滅。
6.分裂時代の中世イタリア
(1)都市共和国の台頭
(2)ローマ教皇領
「ピピンの寄進」を基礎とするローマ教皇の領土。インノケンティウス3世の時代に最大版図。皇帝との対立やアヴィニョン移転などにより拡大・縮小を繰り返した。現在はヴァチカン市国のみ残る。
(3)両シチリア王国
(4)皇帝のイタリア政策
- 962年のオットー1世の戴冠以降、歴代皇帝がイタリアに介入政策を行う。
- 皇帝からの干渉に対抗してロンバルディア同盟が結成され抵抗 → 盟主ミラノ