1.東南アジアの風土と社会
(1)東南アジア地誌
(2)水上交通網
- ①商業と人の移動が活発で世界各地の商人が東南アジアを訪問!
- ②他民族・他文化の融合!
- 国家や村落のまとまりは緩やかで外部に開かれている。
- 家族・親族の構造や男女の役割分担も多様。
- ③東南アジア独特の社会が形成
2.海の道と初期国家の形成
(1)海の道
- ①前1000年紀…稲作や金属器文化が広まる
- ex.銅鼓…ベトナムのドンソン文化で支配者の権威のシンボル
- ②紀元前後…海の道による東西貿易が始まる → 東南アジアは交易の中継地、輸出品の生産地
- 島嶼部・大陸部沿岸の住民→中国・インドと貿易
- インド系・ペルシア系などの商人→盛んに来航。
3.諸国の興亡と地域文化の形成
(1)東南アジアの「インド化」
(2)島嶼部 → マラッカ海峡を抜ける交易ルートが発達した7世紀以降に強大な国家が出現!
- ①マレー・スマトラ地域
- ②ジャワ地域
- a.シャイレーンドラ朝(752-850頃)…大乗仏教王国。9世紀にシュリーヴィジャヤと合邦し強力な海軍でマレー半島にいたる海域に影響力を行使。大乗仏教の遺跡ボロブドゥールは超有名!
- b.クディリ朝(928頃-1222)…独自のヒンドゥー=ジャワ文化が栄え、ワヤンと呼ばれる影絵芝居において『マハーバーラタ』をジャワ語に翻訳した。
- c.シンガサリ朝(1222-1292)…クディリ朝を滅ぼし建国。膨張政策により元と衝突し元寇を招くが直前の内乱で崩壊。シヴァ神と大乗仏教の融合などインド文化の独特のジャワ化が進んだ。
- d.マジャパヒト王国(1293-1520頃)…シンガサリ朝滅亡後、元軍を撃退して成立。ジャワ地域最後のヒンドゥー国家だが、イスラームの進出で衰退。
4.東南アジアにおけるイスラーム諸国家とヨーロッパ・中国の進出
(2)「17世紀の危機」の影響が東南アジアに集中
(3)18世紀 東南アジアにおける中国人の流入
- ①背景
- 明清交替期の難民・18世紀における中国の経済成長と人口増による東南アジア移民
- ②華僑商人
- オランダ・スペインの植民地を含めて、貿易や流通に大きな勢力を持つ。
- ③技術者・労働者としての中国人→東南アジアを開発・生産
- a.タイ・ベトナム南部…水田開発
- b.ジャワ…砂糖生産
- c.マレー半島・ボルネオ島・大陸部北部…鉱山開発(錫・金・銀)
(4)ヨーロッパ勢力の植民地経営の転換
- ①オランダ
- 18世紀にジャワ島全域を植民地化
- 西部の高原でコーヒー生産、中部・東部の低地で砂糖生産
- ②スペイン
- 18世紀にフィリピンにおける砂糖生産を拡大