1.中央ユーラシア世界の環境と社会
(1)中央ユーラシア世界の環境
- ①中央ユーラシア世界とは? → ユーラシア大陸内陸部、ヨーロッパとアジアにまたがる広域世界。
- ②自然
- 森林…寒冷なシベリア。狩猟牧畜民が分散し国家を形成せず。特産品は貂の毛皮。
- 草原
- オアシス…砂漠でも雪どけ水による河川や地下水で耕作可能。農耕・牧畜及び交易・手工業の拠点
- ③気候…巨大な乾燥地帯。季節及び昼夜の気温差が大きく、年間降水量が少ない厳しい環境。
2.遊牧国家とオアシス国家
(1)騎馬遊牧民
(2)遊牧国家の成立
(3)有能な指導者と流動的な集団
- ①統率力のある指導者の出現 → 急速に国家を形成
- ②指導者の死亡及び出身部族の衰退 → 別の指導者・部族に従い新たなまとまりを形成
- ③指導者に求められる実力主義&集団の柔軟性という特質は遊牧国家の成長の原因かつ崩壊の原因
3.遊牧国家の成立 スキタイと匈奴
(1)スキタイ 史上最初の遊牧国家
4.匈奴の解体と遊牧民の南下
(1)匈奴の解体
5.突厥帝国
8.征服王朝
(0)唐末五代の変動
(1)遼(モンゴル系契丹族)
(3)金(ツングース系女真族)
- ①完顔阿骨打…金の初代皇帝。宋と提携して遼(キタイ帝国)を討伐している途中で病死した。
- ②遼(キタイ帝国)の征服…金は宋と結んで遼を攻略し、1125年に滅ぼした。
- 遼の皇族;耶律大石は中央アジアに西遼を建国。
- ③靖康の変…遼攻略後、様々な違約を犯した宋を金が滅ぼした(北宋の滅部)。首都開封陥落。徽宗や欽宗など3000人余りが金に連行され、皇女たちは洗衣院(センセイイン)に入れられた。
- ④紹興の和議…金と南宋が結んだ和約。淮河を国境とし、金は南宋から臣下の礼と歳賜をうけた。
- ⑤二重統治体制…女真人や契丹人などには旧来の部族制に基づく猛安・謀克という元来の軍事・社会組織を維持。華北では宋の州県制を継承した。
- ※1猛安=10謀克=3000戸
- ⑥女真文字…完顔阿骨打の命令で、契丹文字と漢字を基にして作られた。