2.啓蒙思想と民権論
(1)西洋文明の衝撃と日本
- 明治維新→近代国家体制整備による日本の独立→富国強兵・文明開化
(2)学問のすゝめ【福沢諭吉】
- ①封建的身分秩序に対する批判…下級武士のみじめさ 封建的特権に対する怨恨→「門閥制度は親の敵でござる」
- ②天賦人権論…人間は生まれながらに平等の権利を持つという思想。
- →「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」
- →では何故身分差が生じるの?→学問! しなければ低賃金肉体労働者
(3)東洋のルソー【中江兆民】
- ②民主国家の成立は「進化の理」
- 民権:恩賜的民権を恢復的民権に育てろ!
- 恩賜的民権…為政者が上から人民に恵む民権
- 恢復的民権…人民自らの手で獲得した民権
- 民権:恩賜的民権を恢復的民権に育てろ!
- ③日本に哲学なし
- わが日本、古より今に至るまで哲学なし。そもそも国に哲学がないのは、あたかも床の間に掛物がないようなものであり、その国の品位が劣ることは免れない……哲学無き国民は何事をしても深い意味はなく、浅薄さを免れない。自分自身で造った哲学がなく、政治には主義がなく、政党の争いもその場だけで継続性がない、その原因は実にここにあるのだ。