フラグ構築ではなくフラグ成立後の交流を主眼とするMaking Loversの2作目。
体験版ではヒロインと出会ってから個別ルートに入るまでをプレイできるのだが……。
正統派幼馴染が最初から好感度MAXすぎてフラグを圧し折るのが大変つらい。
他ヒロイン√に行くには、この幼馴染との絆をクラッシュさせねばならぬというのか!?
個人的に好きなのはバブミ系炉利ヒロインの大家族シナリオ。
自営業(居酒屋)の大家族における家族愛と長女のお姉ちゃんっぷりが良い味出してる。
幼馴染との好感度がMAX過ぎてフラグ圧し折りするのが辛い
- 本人たちに自覚がないだけでもう既に付き合ってる状態なので、ここからどうやって他ヒロインに行けと言うのか。
- 【1】最初から好感度マックス系幼馴染は、この業界において星の数ほど存在します。これまで長い時間を共有し、それでも男女交際に至らないため、今の居心地の良い関係を変える為のきっかけが必要となるのですね。これが幼馴染√の真骨頂とも言え、恋心を自覚する為のギミックをどう表現するかが問われるわけです。本作もその系統の一つであるのですが、如何せん距離が近すぎることが問題です。プロモーション版でもそうでしたが、体験版ではさらにその傾向が顕著になっており、朝起しに来るだけでなく、手作りの朝食持参。さらに主人公が依存しきっているのではなく、幼馴染は対等である意識が働き良好な関係を築いています。そんな関係が構築できたのはヒロインの祖母のおかげということもあり、このおばあちゃん(出て来てないけど)いい仕事をしています。
- 【2】そんなわけでお互いの関係がもう既に出来上がっているため、個別ルートではその破壊力をいかんなく発揮します。願うだけでなく本気で恋愛をすることが大事であると気が付いた主人公が、その相手に幼馴染を選び、幼馴染もまた主人公の相手になりたいと応じるシーンはグッとくる展開です。やはり幼馴染は良いと思わせる一幕です。その後の、フツーのカップルがやってるイチャラブ行為はもう既にナチュラルにやってしまっているので、二人ならではのカップル像を探さなければならない問題に取り組んでいきます。付き合ったあとのカップル像の模索という本作品のテーマに正統派的に答えているといえましょう。
- 【3】このように幼馴染との関係性がガッチリ嵌ってしまっているため、他のヒロインを選ぶのは非常に心が痛むようになっています。選択肢でいつも同じヒロインを選んでしまう現象というやつです。キャラだけで見れば私はバブミ系炉利の大家族が好きであり、家族全員に立ち絵用意してくれと思っているのですが、幼馴染との絆を破壊しなければ、バブミ系炉利大家族√には入れないわけで、主人公はどうやって幼馴染と別れるのかが非常に気になっています。幼馴染は主人公の部屋にやってきて一緒に朝ごはん食べるのが日常なんだぜ。新しくカノジョが出来たからと言ってやめてもらうには都合よすぎやねん。
- 個人的に好きなのはバブミ系炉利ヒロインの大家族シナリオ
- バブミ系炉利シナリオはやはり家族が輝いており、ヒロインだけでなく家族で1セットだから強い。SMEEの姉妹ブランドのアサプロの「かりぐら」ではヒロインの家に居候することになりますがアパートで1人暮らしのヒロインはブーストが効かなかったですし、家族ゲーの古典であるCLANNADの渚√も古河家一族の話ですし。家族モノは良い。このバブミ系炉利ヒロインは実家の居酒屋を手伝い、幼い弟妹たちの面倒を見て、家事を切り盛りすることに十分幸せを感じていました。しかし家政婦のように家庭に埋没することを心配した弟妹たちやママンの後押しにより、今とは違う幸せの形を見つける気になり、それを主人公と共に見つけていきたいと思うようになる流れは素晴らしい展開です。大家族の長女がお母さん力を遺憾なく発揮してくれるのでおススメ。お父さんとの対決も楽しみです。
ハジラブ感想セット
2021年6月発売新作ノベルゲー関連