雑録

ハジラブ Making Lovers プロモーション版 Ver1.00の感想・レビュー

おバカ・ギャグゲーで有名なSMEEの新作。フラグ形成後の関係性深化に焦点を当てる。
フラグ生成過程を描くのではなく、寧ろフラグ構築後がメインとなる。
今時珍しい正統派幼馴染、バブミ、ウザい後輩、ブットンだ色物の4人と関係性を深める。
一番SMEEっぽいのはやはり色物ヒロインで、一際輝いているように感じる。
万人受けの正統派幼馴染とかウザい後輩が用意されているのは新規ユーザー開拓のためかも。

園池桜子 ~正統派清楚系幼馴染~

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  • 万人受けを目指して用意された枠
    • 一番SMEEらしくないヒロインかもしれません。SMEEと言えばアサプロと並んでギャグ・おバカゲーの双璧として君臨してきました(最近ではHOOKSOFTもSMEE化する傾向にあります)。ノリと勢いとテンションだけでゴリ押しされるテキストは数々のファンを生んできました。しかし、その一方でついていけないファン層を生みだしてきたのもまた事実と言えるでしょう。今回の作品はそんな非SMEE層を取り入れようと様々な工夫が試みられていますが、その一つとして用意されているのが正統派清楚系幼馴染と言えるでしょう。主人公のことを主人公以上に知っており色々と世話を焼いてくれるテンプレ系幼馴染を演じてくれています。従来の作品だと幼馴染関係性変化は普段から好感度マックスであるため恋愛に発展しにくいため外部からの刺激が必要ということを主題にすることが多かったものです。本作品はフラグ構築後にスポットライトを当てるため、仲の良い幼馴染という地位と特別なカノジョという地位を差異化できるように、清楚系幼馴染が努力して頑張るということをおもしろポイントとして表現しようとしています。

篠原小唄 ~炉利バブミ~

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  • 艦これの電ちゃんや炉利BBAの仙狐さん、デレマスの桃華などが流行りましたから
    • アガペー。結果を出したから認めてくれるとか、頑張ったから褒めてくれるとかではなく、存在そのものを肯定してくれるヒロイン。損得勘定抜きで無償の愛を注いでくれる人物なんて存在せず、そんなのがいるとしたら(概念としての)お母さんだけ!と、いうわけで生きることに疲れ果てた/上手く生きることが出来ない人々は(理想化された)母性を求めるのです。さらに新時代のバブミ系ヒロインとして、所帯じみた生活感溢れるところがポイントになっています。おかんか!と突っ込みたくなるくらい。作中ではお好み焼きは飯としてカウントする主人公に対し、ヒロインはおやつであると言い張ります。ピロシマだとお好み焼きは飯としてカウントしますが他の地域ではオヤツなのか・・・!?(グンマーでは粉モノと言ったら焼きまんじゅうを食べるのでよく分からない)。ピロシマではデフォルトで麺を入れるのが普通であり、そば?うどん?とか聞かれてスゲー戸惑った思い出があります。あとこのヒロイン、家計を任せてくれたら切り盛りを頑張るとアピールしてくれるのですが、手取りの2割も小遣いとしてくれるとおっしゃり、スゲーやりくり上手じゃん!うらやま!手取りの2割も小遣いにしてくれたら使いきれずに余るよなぁ。その他気になる所としては弟の存在。ヒロインがバブミを身につけたのは弟の世話をしていたことが背景にあるため、この弟がどんなキャラ設定なのかも重要になるかと思われます。

秤結衣 ~ウザい後輩~

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  • 宇崎ちゃんとかの系譜
    • 最近の流行を取り入れ属性合体して生み出された合成ヒロイン。宇崎ちゃんなどのウザがらみしてくるウザい後輩属性に、「オタクに優しいギャル」などでバズっているギャル属性を掛け合わせて爆誕。ギャル属性なんてオッサンの幻想で90年代懐古厨のイメージしかないけど。プロモーション版では主人公を被写体にしてスマホで撮影会が開始され、主人公のことを微妙なイケメンと称しつつ、盛った写真をSNSで友達に送り付ける作業をする様子が見られます。部屋の背景CG的にアイドルのポスターが張られていたりミシンがあったり自作のアイドル衣装があったりするのでドルオタ系なのかもしれません。あと特徴的なのは語尾。この業界ではキャラ付けのためのインパクトとして様々な語尾が生み出されてきましたが、このウザい後輩は「~ッス」使いです。最近だとシャニマスのあさひとかが使ってますが、四不象が想起されて仕方がありません。

夜舟初穂 ~2021年度SMEE大賞~

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  • 伝統的SMEEのお家芸的ぶっ飛んだヒロイン
    • これがSMEEだ!というべきキャラクター造形。公式からは「パーフェクト不思議先輩」とキャッチフレーズが出されていますが、今までのSMEEって全キャラがこんな感じだったのです。プロモーション版では神社から御神籤の筒を勝手に持ち出してきて、王様ゲームとか言い出します。主人公が王様ゲームって二人でするものじゃなくない?とツッコミますが華麗にスルーされていきます。御神籤の中に入っているものは、「皆勤賞」、「7ポイント」、「中辛」などなど。これだけでも安定のSMEE感がビシバシと感じられます。テキストの言い回しも安定感があって「王様と大吉がちゅーするとか、口づけするとか、なんなら接吻でもいいです」とか言い出し、類語ギャグを披露してくれます。類語ギャグって嵌ると面白いよね。「ハイかイエスで答えろ!」とか、「ご飯にする?食事にする?それともディナー?」とかが有名ですが、ライターのユーモアセンスが問われるのでなかなかの見どころ。従来のSMEEファンの期待を背負い、それに応えることを求められているため、結構重責な個別ルートとなります。

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ハジラブ感想セット






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