雑録

無理やり主役をJKにしなくともオッサンが原付に乗ることを魅力的に描くことができると実証した秀逸な作品

完全にスーパーカブのアンチテーゼ。中身オッサンのJKもどきよりオッサンはオッサンのままが良い。
今回は単身赴任を契機に原付を手に入れたオッサンが主役を張ることになる。
赴任先の年下の同僚から原付を譲り受け、皆から指導を受けた後、おっかなびっくり乗り始める。
次第に生活圏が広まっていくワクワク感と原付観光で目覚めた楽しさが非常に良く表現されている。
原付に乗るようになったことで生活にメリハリが出来、ダラダラと浪費することも無くなった!
さらには原付を通して赴任先の仕事仲間と絆が深まり、それこそが最高の糧であったのだ!

原付に乗るようになったオッサンが、行動圏の広がり・生活のメリハリ・仲間たちとの絆を得て、第二の青春を謳歌する。

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  • こづかい万歳はオッサンの人生の楽しみ方を描いている点で秀逸
    • 最近の作品では「JK×オッサン趣味」ものが一つのジャンルを確立しています。このジャンルにおいてはいかにしてJKという舞台装置を活かせるかが鍵となっており、テーマが先行してしまうと、JKにオッサン趣味をやらせるだけの作品になり失敗してしまいます。アニメ版スーパーカブはこの典型例であり、工業的な機体表現やバイカーとしての精神性を前面に押し出したため、JKという舞台装置に適合しない不可解なシナリオに陥り、大衆に訴求することができませんでした。これを表現したいのだったら最初からオッサンでやれよというツッコミが巻き起こったのです。
    • そんな中、主役がオッサンでも十二分に面白さを描けることを実証したのが『こづかい万歳』の第20話。単身赴任になり初めての一人暮らしで生活習慣が乱れてしまったオッサンが語り部となります。赴任当初は生活を楽しんでいたものの、放漫な生活が家計を逼迫するようになり、次第に窮屈な暮らしを迫られます。そんな冴えない一人具暮らしライフが、原付によって変わるという展開です。赴任先の年下の同僚から譲り受けた原付に乗るようになり、行動圏が広がっていったことが実に素晴らしく描かれています。さらには原付観光に嵌ってアチコチ出かけるようになり、日々の生活の中に楽しさを見出していくようになります。趣味が出来れば生活は変わる!とはこのことで、放漫な暮らしをしていた過去にサヨナラ。目的をもって計画をたて楽しみが出来れば、節約や自炊なども苦にならない!使うべき時に使うお金という概念が生じるところはまさに感動の嵐!そしてラストまで勢いは止まらず、原付を通して得たものは、日々の充実だけでなく、かけがえのない仲間たちだったのだとオッサンの絆が描かれて幕を閉じます。『スーパーカブ』+『ゆるキャン△』的な感じの今回でしたが、主人公がオッサンでも面白いことを実証したことで、最近はやりの「JK×オッサン趣味」モノに一石を投じた歴史的意義ある作品と言えるでしょう。

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