ダミアンが父親からネグられ長兄にコンプレックスを抱えていることが明らかになる話。
主人公のスパイは要人と接触するため、その次男と娘を仲良くさせようとしていたが……
父親の関心は長男のみにあり、次男坊ダミアンくんは父親から放任されていた。
ダミアンくんは何とかして父親の歓心を買いたいため、その手段として褒章を欲していた。
ドッジボール大会で活躍すれば褒章を貰えるという噂を聞きつけ、ダミアンくんは獅子奮迅する。
ツンデレ男児ダミアンくんが見所！ダミアニャである。
- ダミアンくんの人物像掘り下げとダミアニャの関係性深化
- 今回はドッジボール大会ですが、内容はパクリネタのオマージュに溢れており面白みはありません。脚本に期待してはいけない。じゃあ、どこに面白さを見出せばよいかというと、ダミアンの人物像の掘り下げとダミアニャの関係性深化と言えるでしょう。これまで主人公のスパイは要人の次男ダミアンくんと娘のアーニャを接触させることで情報を探ろうとしていました。しかしダミアンくんは父親から見放されており、仲良くしてもしょうがない人間だということが明らかになったのです。父親の関心は長男にしかないことが匂わされており、ダミアン君は長兄に激しいコンプレックスを抱いています。もしかしたらこの父親(要人)、次男(ダミアンくん)の方には懇親会にも来ないんじゃねーの？これでスパイの目論見が初っ端から崩れるとかだったら、ちょっと面白いかも。で、おそらくダミアンくんが俺様気質になってしまったのは父親の愛情が欠如してしまったからなのでしょう。取り巻きにチヤホヤされるもそれはダミアンくんに人徳があるのではなく、ダミアンくんのステータス目的であることは、ドッジボール大会で子分がダミアンくんを庇った際、ダミアンくんの良い所を言おうとして何も思いつかなかったというところからも類推されます。この描写ってギャグで済まされましたけど、何気に重要で、いつも付き従ってる子分が親分の長所を挙げられないってこれはもう打算的取り巻き以外の何物でもない。ダミアンくんと子分が本当の友達になれる日が来るのか！？それともダミアンくんが地位喪失を契機に見捨てられるのか！？
- 一方でダミアニャ。男児ツンデレダミアンくんの微笑ましさよ。疑似家族√でスパイとヨルさんの関係性があくまでもビジネスであったりパートナーであったりして恋愛感情とか無いので、ダミアンくんがそれを一手に引き受けている感じがあるな。自分とは違う価値観をもたらしてくれたアーニャが気になって仕方が無いのに、お嬢や子分たちの手前、素直に感情を表現できないダミアンくんの姿を見よ。おそらく拗らせたダミアンくんが傷心となるなかアーニャが慰めてフラグ成立となるんだろう？いいぞダミアニャもっとやれ！そんなわけで今回のダミアンくんはドッジボール大会でアーニャのために自らを犠牲にして庇います。ダミアンくんの漢気が報われる日が来るといいですね。
