三上ミカ先生の兄妹シリーズ、吸血鬼モノのセルフパロディ本が出る。(『血は蜜よりも甘く』感想)

母子家庭における唯一の男手として家族を守ろうとするカッコいいお兄ちゃんがウリの原作。かわいい妹は兄をよく慕い二人は母を支えながら生きてきたのですが、ある時、妹がお兄ちゃんの理性を破壊してしまいます。お兄ちゃんが葛藤に駆られながらも妹の思慕に堕ちていく姿が丁寧に描かれており、これら兄妹シリーズは一世を風靡することになりました。このお兄ちゃんがとても素敵な人物であり、私はお兄ちゃん目的で読んでいると言っても過言ではありません。


そんな原作でしたが、今回はなんとそれを題材にした吸血鬼モノのセルフパロディ本が出たぞ!ヤッター!倫理観により妹を求めることに苦しむ兄と、お兄ちゃん大好きな妹が兄を救いたいという気持ちというテーマは原作でもセルパロでも変わりません。それが吸血鬼モノとして巧みに表現されています。

今回の作品ではお兄ちゃんは花の蜜と生き血しか摂取できないという設定。それまでは何とか生きて来たものの冬のある日、獲物が全然取れず衰弱していく兄を見かねた妹が兄に自分の生き血を無理やり吸わせます。すると暴走した兄が妹を求めてしまい、深く後悔したためこの関係は忘れようということになります。

それでも一度妹の血を吸ってしまった兄は動物の血を吸えなくなってしまい、花の蜜だけで凌ぐにも限界が来ていました。そんな兄の苦しみを救済したい妹は再び自分を捧げようとするのです。1度目は暴走して妹を傷つけた兄は、2度目はじっくりと前戯を施していきます。兄の手で開発され妖艶な表情を浮かべる妹の表情が大変感動的。三上ミカ先生が画力上がったとなぁーと思うこと仕切り。兄により絶頂を迎えた妹は何度も交わることになります。

翌朝、兄を救えて嬉しく思いながらも、自分の秘所から兄の白濁が漏れているのを見て、次を期待してしまっていることに自覚しはしたなく感じるシーンは是非見て欲しいものとなっています!おススメ!

あと私服のディアンドルかわいい。

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